…苛立ちしかなかった。
貴様は彼女の優しさに甘えるばかりで恥ずかしくないのか？才能ある彼女を盲導犬のように扱って満足か？彼女がどんな思いで貴様を介護してやっているかわかっているのか？
あのお荷物を捨てればゴールドシップは自由になれる。そして私なら彼女を世界へと連れて行ける。
前に担当したウマ娘は才能もなければ目上の人間への口の聞き方も知らない凡庸な小娘だった。目標未達成により担当を解消されたがそれは奴が無才であったが故だ。私が見切りをつけたのだ。
私がゴールドシップの…あの天才の新しい専属トレーナーになってやる。

「あんたもしつけーなー。アタシはそういうのいいんだって」
私の話を聞いたゴールドシップは何度目かのため息をついた。
これまで何度契約を断られたか。だが私の使命感は熱く燃えたぎり衰えることを知らなかった。
「カフェテリアにまで押しかけた事は謝る。食事の後でいいから少し話を…」
「今日昼メシ食った後は木魚星人との交信の予定だから駄目だ。1秒でも遅れたらそれを理由に地球が攻撃されちまうからな」

どうも彼女は場を切り抜けようとして出鱈目を言う悪癖があるらしい。だがこんな事でめげてはいられない。
「なあゴールドシップ、君は広い世界を見たくないか？狭い日本を出て海外の強豪と鎬を削り、栄冠を掴んでみたくはないか？」
「チッチッチ…どこであろうとアタシがいりゃそこがニューヨークでありロンドンでありリオのカーニバル、即ち世界なのさ！それに海外行くのは飛行機だろー？アタシあれ嫌いなんだよな、羽毛も生えてないのに空飛ぶとかキモくね？」
プッ、と向かいに座る彼女の友人が吹き出した。
芦毛ウマ娘の写真集を食い入るように見つめる、優等生と評判のウマ娘…名前はジャスタ、と言ったか？一体何が面白いのか。
ともあれこの調子では埒があかない。彼女のガードを崩し、心を開かせるには…多少強引な手はやむを得ない。
「ゴールドシップ、君は才能あるウマ娘だ。私と組んで更に上を…世界を目指すべき逸材なんだ！」
「え〜、でもぉ…トレピッピが海外で変なの食べてお腹壊しちゃったらゴルシちゃんしんぱ…」

「トレーナーだと！？あんな馬鹿は捨てていけ！今の彼は君のトレーナーどころか重荷でしかない！それを捨てれば君はもっと速く走れるんだ！！」
「…あ？」
…ゴールドシップの顔から余裕が消えた。
よし、反論をしないということは彼女自身一理あると思っている証だ。このまま一気に…

瞬間、体が宙に浮いた。
いや、正確には胸倉を掴まれ、一気に持ち上げられたのだ…写真集を捨てた、ジャスタに。
「が…は、離せ、何をする」
「謝罪しろ」
敵意…いや、殺意すら覗かせる冷たい声色でジャスタが呟く。謝罪だと？何を？誰に？
「今の発言の全てを取り下げ、ゴールドシップに謝罪しろ！そして二度と彼女に近づくんじゃない！！」
「ふ、ざけるな…ウマ娘がトレーナーにこんな事をして、ただで済むと」
「ほう、私を退学にでもするつもりか？構わん、これで私に責任を問うようならそんな学園に未練はない。すぐにでも荷物を纏めて出て行くさ…我が友とその相棒を連れてな」

くそ、イカれている。優等生など偽りで、これがこの小娘の本性か。
その時、1人のウマ娘が躍り出てジャスタの腕を掴んだ。
「そこまでですわジャスタさん、彼を離してくださいませ」
「マックイーンか」
メジロマックイーンに嗜められたジャスタは存外素直に私を離した…と言うよりは私を投げ捨てた。
肩で息をする私に目も暮れず、投げ捨てた写真集を手に取り「芦毛ちゅわんごめんよ…痛かったかい？」など呟いて頬擦りしている。くそ、これ見よがしに。
「ゲホ、ゲホ…あ、ありがとうメジロマックイーン、君は」
「礼には及びませんわ、わたくし貴方を助けるつもりは全くありませんでしたもの」
な、何だと？マックイーンを見上げると、彼女は私に手を差し伸べるでもなくただ見下ろしていた…その紫の瞳に、あらん限りの侮蔑を込めて。
「あのままではジャスタさん、貴方を殴りかねませんでしたから。目に見える怪我をさせてしまっては流石に庇いきれませんわ」
「ば、馬鹿な！庇うなんて…悪いのはどう見てもそいつだろう！」
「ええ、手を出したことに関してはジャスタさんに非があります。けれどあなたの言動はトレーナーとして…人間として最低ですわ」

そこまで言うとマックイーンは目を閉じ、息をつく。再び目を開いた時…その瞳は怒りに燃えていた。
「ゴールドシップさんとトレーナーさんの一心同体の絆を理解せず、否定し、あろうことか引き裂こうとするなど…貴方にトレセン学園のトレーナーの資格はありませんわ！まだ文句があると言うのなら…理事長に直訴でも何でもしてくださって結構ッ！！」
カフェテリア中にメジロマックイーンの一喝が響く。
私は完全に彼女の怒気に気圧され、指先は微かに震えすら起こしていた。
静まり返った周囲に助けを求めて視線を投げるも…周囲のウマ娘は皆一様に敵意の籠った視線を投げかけるばかり。
…私は身の危険を感じ、這いつくばるようにしてカフェテリアを後にした。
くそ、くそくそくそ。
何がメジロだ！小娘め、私に恥をかかせやがって！
こんなイカれた連中のいる学園など私がいてやる価値はない。今すぐにでも辞表を出してやる。
いや、その前にこの出来事を公表してやる。マスコミを動かせばあんな小娘共は簡単に…
そこで首筋に衝撃が走り、私の意識は途切れた。

「入れ…たづなか」

「理事長、あのトレーナーさんの件なのですが…3ヶ月経っても行方は掴めないようです…」

「そうか…」

「トレーナー間での交流をしない方で、私生活に立ち入られるのも拒んでいたのも捜査が難航している原因らしいのですが…これでは失踪と言うより他に…」

「残念ッ…試験の成績は優秀であったが、このような形でトレーナーを一人失うとは…」

「理事長、どうか気を落とさず…不謹慎かもしれませんが、明るい知らせもお持ちしましたよ。ゴールドシップさんとトレーナーさんへの励ましのお手紙です。ほら、こんなに…」

「おおっ、大慶ッ！よし、あとで私が二人に読んで聞かせよう！ゴールドシップを捕まえておくようにッ！」

「今日の勝利の女神はぁ〜…アタシだけにチュウするぅ〜…」
まただ、またこわいことがおきる。
このこえがきこえたら、いっぱいいたくて、いっぱいくるしくなるあいずだ。
ここにきてからどれくらいたったのかわからない。いまがいつなのかも、じぶんがだれなのかもわからなくなってきた。
「虹のぉ彼方にゆこう〜…」
こえがちかづいてくる。こわい、やめて、ぼくがなにをしたの。
「肉を切〜って…骨を割〜って…」

いたい、いたい、いやだ、ゆるして。

「君のな〜かに痛み刻む…」

こわいいたいいたいいたいゆるしてやめてたすけてだれかゆるしていやだいやだいやだいやだいやだ

「…キンイロリョテイがぁ〜…」

ジャスタウェイ…お前…優しいヤツだよ…

最後に一気にホラーになるの怖すぎる…

ジャスタウェイが狂犬すぎる…

失明トレーナー続きありがたい…

昨日だか一昨日の失明トレーナーとゴルシか…続きありがたい…

リョテイさん...

ゴルシとトレーナーは愛されてるな…

組のもん舐められたらそりゃケジメですわ

いやあまあ…言動から行動から何から何まで三下ムーブの愚者だけど程々の所で解放してやれよな…

キンイロ組は若頭同士派閥争いもしていいし手を抜いて走って良いしトレーナーを溺れさせても良い
ただし身内に手を出す馬鹿には一切の容赦も油断もしてはならない

ゴルシトレーナー失明怪文書の二次創作で書いた「」は別人です
あとゴルシはこれがあった直後にトレピッピに泣きついて察したトレピッピと慰めうまぴょいしました
トレーナー失明は報道こそされてませんがURAファイナルで倒れたのを見たファンはほぼ全員察してみんなめっちゃ応援してくれてるsetteiです

ジャスタウェイは友達想いだな…

リョテイは姿有るけどもジャスタは影も形も無いのになぜかキャライメージある不思議

キンイロリョテイが組を作るようなヤのウマ娘じゃなくても息子とその彼氏を貶めようとするならこういうことするよな…

>リョテイは姿有るけどもジャスタは影も形も無いのになぜかキャライメージある不思議
ジャスタウェイはウマ娘世界とトレーナーに乗り移った世界
どっちも結構イメージが共有されてて面白いよね

>リョテイは姿有るけどもジャスタは影も形も無いのになぜかキャライメージある不思議
ゴルシと親友で銀魂の作者の持ち馬と言うだけでも濃いキャラにしやすいのに
芦毛を見つけたら雄雌関係ないうえに馬っけ一つ出さずじっと2時間以上見つめるとか濃すぎてイメージしやすい

>>リョテイは姿有るけどもジャスタは影も形も無いのになぜかキャライメージある不思議
>ゴルシと親友で銀魂の作者の持ち馬と言うだけでも濃いキャラにしやすいのに
>芦毛を見つけたら雄雌関係ないうえに馬っけ一つ出さずじっと2時間以上見つめるとか濃すぎてイメージしやすい
いいでしょう
世界一位ですよ？

可愛いバカ息子とそのダチを愚弄したらオヤジとしてはシメないとね

>いいでしょう
>世界一位ですよ？
お前それをクロフネさんにやってクロフネさんが目に見えて疲れ始めたから放牧地離されたやんけ！

キンイロもだけどマックイーンおじいちゃんも中々キブってらして…

失明トレーナーの怪文書読んだ後ジャスタのトレーナーがこの馬鹿野郎！！！！！！１１１！！ってゴルシトレーナーぶん殴ってるのが見えたよ…

>>いいでしょう
>>世界一位ですよ？
>お前それをクロフネさんにやってクロフネさんが目に見えて疲れ始めたから放牧地離されたやんけ！
威圧掛けるだけでなんでウマって疲れるの？っていう理由がよくわかる…

マックイーンが一心同体と言うだけでなぜか吹いてしまう

ウマは繊細な生き物なのに何か話しかけるでもなく凝視され続けたらそりゃ参るわな

可愛い息…後輩を愚弄したらケジメつけないとね
これリョテイが解放してもメジロの手のものに魚礁にされるのでは

まあここのトレーナーとゴルシは間違いなく一心同体だよ…

クロフネさんゴルシから引き離されて心細く嘶いてたジャスタを色々気遣ってくれた優しいおじさんなのに…

まあこのトレーナーは肉体的にも精神的にも良い感じにズタボロになったぐらいで放たれるだろう

>失明トレーナーの怪文書読んだ後ジャスタのトレーナーがこの馬鹿野郎！！！！！！１１１！！ってゴルシトレーナーぶん殴ってるのが見えたよ…
やっぱりトレーナー同士も仲良いのかな
良いんだろうなぁ

>威圧掛けるだけでなんでウマって疲れるの？っていう理由がよくわかる…
威圧？いいえ愛です

>キンイロもだけどマックイーンおじいちゃんも中々キブってらして…
マックイーンさんは気性難の根源にして代表格とされるSSさんに気に入られて親友になった程だからな…

>>キンイロもだけどマックイーンおじいちゃんも中々キブってらして…
>マックイーンさんは気性難の根源にして代表格とされるSSさんに気に入られて親友になった程だからな…
親友というかヤクザの兄弟杯を5:5で交わしたというか…

>クロフネさんゴルシから引き離されて心細く嘶いてたジャスタを色々気遣ってくれた優しいおじさんなのに…
葦毛に執着しだした理由が実はゴルシが世話焼いて親友になったからじゃないか疑惑あるし
そんな時に同じ葦毛で世話焼いてくれる馬がきたら…

>>威圧掛けるだけでなんでウマって疲れるの？っていう理由がよくわかる…
>威圧？いいえ愛です
クロフネさんからしてみたら恐怖でしかないんだぞ
威嚇もしないし併走もしない奴がジッと見てくる…恐怖だわ

>>>キンイロもだけどマックイーンおじいちゃんも中々キブってらして…
>>マックイーンさんは気性難の根源にして代表格とされるSSさんに気に入られて親友になった程だからな…
>親友というかヤクザの兄弟杯を5:5で交わしたというか…
リョテイからするとオジキになるのかマックイーン

>親友というかヤクザの兄弟杯を5:5で交わしたというか…
ちなみにステ… キンイロさんの父親がそのSSさんなので
所謂ステマ配合はそのヤクザ二人の血を等分で引き継ぎあった結果にもなるという

>>>>キンイロもだけどマックイーンおじいちゃんも中々キブってらして…
>>>マックイーンさんは気性難の根源にして代表格とされるSSさんに気に入られて親友になった程だからな…
>>親友というかヤクザの兄弟杯を5:5で交わしたというか…
>リョテイからするとオジキになるのかマックイーン
リョテイさんの母上はヨーロピアンマフィアの父を持つご健在の時は社台で牝馬のボスになってた女傑だ
必殺技は他者の死角からの後ろ蹴り
ちなみにこの女傑も蹴り癖があったがSSは一度も蹴り癖を出させずに種付けを成功させている

>ちなみにこの女傑も蹴り癖があったがSSは一度も蹴り癖を出させずに種付けを成功させている
リョテイのベッドヤクザはオヤジ譲りなのか…

原作を念頭に置くと業の深い血族というのはわたっか

ベッドヤクザの家系なのにドリームジャーニーくんはどうして…

>ベッドヤクザの家系なのにドリームジャーニーくんはどうして…
ぶっかけが大好きだからね仕方ないね

ジャスタが先に動いたのは優しさですらある
ブレーキの外れたゴルシは怖い

これリョテイがやってなかったらゴルシがやってた可能性すらあるよね…

ゴルシは一撃でモツ抜くか首折りかねない

全体的に特にジャスタウェイのセリフが寒いからやめて欲しいはこういうのイキり系はマジでダサいからマジでやめて

>これリョテイがやってなかったらゴルシがやってた可能性すらあるよね…
ゴルシはトレーナーを本気で悲しませる事だけはしないからやれないとは思う
でも影で動けない自分に悔し泣きしてそれ見たキンイロ組かメジロ家が動くと思う

ジャスタウェイが動いたから手を出せなくなっただけだよな多分
ゴルシに手を出させないために動いた

つまらない男のために葦毛の手を汚させることがあってはいけないからな…

> 「君のな〜かに痛み刻む…」
ドキドキしてきた

リョテイはガチすぎるから駄目だよ…

FGOの素っ首はねあげろってのを思い出したあれに似てる

ジャスタウェイ早くビジュアル来ないかな…

>クロフネさんからしてみたら恐怖でしかないんだぞ
>威嚇もしないし併走もしない奴がジッと見てくる…恐怖だわ
そんなに好きならコミュニケーションとればいいのにな…

オチこええよ！

でもよリョテイ…あんまり際どいことをするとアスリートとしてのキャリアが！

黙認！