内容は……負けたら勝った方の言うことを何でも聞く、というよくある奴だ
「ふむ……別にいいけど、今の状況であえてそれを？」
「えぇ、背水の陣に身を置くことで見えてくるものがあるかもしれませんし」
「なるほどね……でも本当に『なんでも』でいいのかい？」
「はい、『なんでも』です。もし私が負けたときは何なりと」
確かに追い詰められてからのグラスは強いが……どうも少し違和感がある
こういうとき普段なら『ご覚悟下さいね』くらい言ってくるものだが……
「では始めましょうか、今度こそ勝たせていただきますね♪」
そういうグラスの瞳にはいつも通り勝利を求める強い意志の炎、しかしそこには何かを期待するような色も含まれていた

「いやぁ、見事に負けたよ」
最後の大一番の結果は30対34の僅差でグラスワンダーの勝ちとなった
予想外の勝利に目を丸くしているグラスに執念の勝利だな、と笑いかける
「なんで……？」
「なんでもなにも、今回は君の戦術の方が上だったというだけだろう」
「いえ、途中まではトレーナーさん優勢の展開だったはず……もしかして、最後に手を抜きましたか？」
グラスがジトッとした目で不正を追及してくる
「手を抜いたなんてとんでもない、最後まで全力だったさ……ただ」
「ただ……なんでしょう？」
「君の勝利条件がどうもゲームそのものではないようだとと思ったのでね、そっちに乗ってみたんだ」
ピタリとグラスの動きが止まる、この勝ちが乗せられてのものだと悟ったのだろう
「どうだろう、君は『負けて命令されたかった』のではないかな」
答え合わせをすべくグラスに向き合うと、顔を真っ赤にしたまま硬直していたのだった

「一体いつから気づいていたんですか……？」
少しして硬直が解けたグラスが拗ねるように問いかけてくる
「割と最初からだな、君は瞳に想いが映り過ぎるからね……まぁともかく勝者は君だ、何なりと命令してくれて構わないよ」
変な負け癖がついては良くないが、それを殊更に指摘するよりは勝利の報酬を楽しんでもらった方がよいだろう
「しかし、いざ言われてしまうと、少し困ってしまいますね〜」
唇に指を当てつつ思い悩む姿はまさに年頃の少女で、おのずと頬と緊張がゆるみ、
君がどんな可愛らしい命令をしてくるのか結構楽しみだったんだよね、などと棚に一式を仕舞いながらくっくっと笑う
「可愛らしい、ですか……」
少しトーンの下がった声にちょっと煽り過ぎたかなと反省していると
背後からは『可愛らしい命令』には似つかわしくない息を呑む気配、そして
「それでは……今夜はトレーナーさんのお部屋に泊めて頂けますか？」
可愛らしい声でとんでもない一言が飛んできたのだった

慌てて振り返ると、先ほどよりもさらに頬を紅く染めて、しかしこちらをしっかりと見つめるグラスと目が合う
「ふふ、トレーナーさんの思う『可愛らしい命令』は越えられたでしょうか〜？」
「確かに驚いたけど、それは流石に……」
「駄目、とは言わせませんよ〜？何なりと、ですよね♪」
顔を真っ赤にしつつも努めて平静を装って、グラスが釘を刺してくる
「とはいえ万が一にも何か間違いがあっては問題が」
「あら、トレーナーさんは教え子相手に間違いを犯すような方なのでしょうか？」
的確に逃げ道を潰されて反論しきれず言葉を詰まらせる
そんな様子を見て満足したグラスは
「それでは一度寮に戻って外泊許可を頂いてきますので、また後ほど校門前でお会いしましょう〜」
そう言い残してパタパタとトレーナー室を飛び出していった
トレーナー室の扉が閉じたのを確認してから頭をかきつつため息を一つ、グラス相手にやり過ぎたと後悔するが遅い
「さて、どうやって乗り切ったものかな……」
今晩はどうも長い夜になりそうだ

最近のグラスワンダー特需に乗っかって書いてしまった

特需なうちにもっと書け

Mグラス流行れ
割と流行ってる…？

こいつスケベデース！！

ボドゲグラスはもっと書け

なんでグラスの怪文書だけこんなに情緒だか風情があるのか…

とんちきかしてホテルかなんかに避難して一人でトレーナーの部屋で寝ることになって悶々とするグラスまで想像できた

>なんでグラスの怪文書だけこんなに情緒だか風情があるのか…
単純にそういうのが似合うから…

>>なんでグラスの怪文書だけこんなに情緒だか風情があるのか…
>単純にそういうのが似合うから…
そのうえ受け攻め自在だ

7冠竜王トレーナーの続きか！？
と思ったらオセロやってた

グラスには穏やかで甘酸っぱくてそれでいてどこか張り詰めた空気が良く似合う

グラス最近多くていいねぇ…

>Mグラス流行れ
>割と流行ってる…？
ストイックとマゾヒスティックは薄い皮一枚の隔たりだからね…

グイグイと押すグラスもトレーナーに差し返されてたじたじになっているグラスも私の性癖には合っていますよ

今晩は特に多くてありがたい…

だんだん俺の中でグラスがマゾヒストではないかという疑惑が巻き起こっている

お淑やかな大和撫子でありつつ心の内にマグマのような闘争心と向上心を宿しながらも目指す姿ほど精神的に成熟してないひとりの少女であるキャラ造形絶妙でいいよね

グラスワンダーが泊まりにきたタイミングでベッドサイドにコンドームの箱(開封済み)とか置いといて様子を見たい

さてこの勝負真に勝ちを拾ったのはどちらやら

>さてこの勝負真に勝ちを拾ったのはどちらやら
トレーナーさんが勝負に乗った段階でグラスの勝ちでは
負けて命令されても楽しいし勝って命令しても美味しい

駒を指す指で気持ちよくされるのいいよね…

SとMを自在に使い分けるグラスもなかなか…

グラスの本質は結局雌豚デェェェス！

自分が優位だと思い込んで相手に好きに展開させたのが悪いよなぁ

将棋星人のトレーナーに一泡吹かせるとは

勝負の鬼なのにマゾってなかなか倒錯してんな

この後トレーナーがのらりくらりとやり過ごすのもいいけど個人的には普通に同衾してほしい
うまぴょいはまだしない方が美味しい

うっすい浴衣で下着もつけずに部屋に訪れてふらふらする視線を楽しむ
今日はせっかくのお泊りなんですからこっちを向いて話してください♪と煽りまくるんだ…

グラス文章が多くてたすかる