「こんな姿、ウオッカには見せられないな」
俺の担当…いや、相棒の笑顔が脳裏に浮かぶ。
いつもカッコよさを追求している彼女の隣に立つ者として、こんなみっともない姿は見せられない。
俺はいつだって彼女の最高の相棒…誰よりもカッコいいトレーナーでなくてはならないのだ。
そんなことを考えていると段々と右腕の感覚が戻ってきた。ゆっくりと感触を確かめ、服を着替える。
そして部屋の扉を開けた途端…立ちすくむウオッカの姿が目に飛び込んだ。
「あれ？ウオッカ何で…」
と言いかけた途端、昨日の彼女との約束を思い出した。元気が有り余っていたウオッカは『明日は朝からトレーニングするぜー！』と一方的に予定を押し付けてきたのだ。まあ大事なレースを控えている今の時期に気合を入れて練習するのも悪くないと思い承諾したのだが。
「お、おうトレーナー…む、むむむ迎えに来たぜ。トレーニングだろ」
…何やら妙にソワソワしている。そんなにトレーニングが楽しみだったのか？

だからって朝からトレーナー寮に入ってくるなんて駄目じゃないか。そう言っておでこを弾いてやろうと右手を上げた瞬間…
「おほぉ！？」
素っ頓狂な声を上げて避けられてしまった。そ、そんなに拒むことあるか…？いくらなんでも傷付くぞ
「わ、悪かったって…とにかくトレーニング行こうぜトレーニング！ほら外めっちゃ晴れてるぞ！」
確かに窓から見える空は雲一つない快晴、絶好のトレーニング日和だ。しょうがないお説教は後だ、相棒の頼みを聞いてやろうと思った瞬間…不意にがっ、と肩を掴まれた。
「トトトトレーナー…俺…俺…」

「トレーナーが抑えられなくなったら…俺が絶対に何とかしてやるからな！！」

何やら決意に満ちた瞳で端から見ればアレなことを叫ぶウオッカに、俺はﾊｲ、と絞り出すような返事しかできなかった…

結論から言うと、俺のあの独り言を聞いたウオッカのカッコよさ至上主義の思考回路が暴走し、謎のストーリーを作り上げてしまったことが原因らしい。
誤解が解けたのはこの出来事からかなり経ったあの日。
…ウオッカを腕枕して、共に目覚めた最初の朝だった。

>…ウオッカを腕枕して、共に目覚めた最初の朝だった。
ウワーッ！

なるほど邪気眼

ウワーッ！うまぴょいしてる！

房総→暴走ってことか…

悪いけど房総でだめだった

鎮まれしたくなる気持ちはよく分かる
あれは辛い

いくら心に小学生が居ても房総は無理があるって！！

でもベッドの上のトレーナーさんの手は暴走してるんだろ？

俺もふくらはぎ攣った時とかこんな気持ちになる

>いくら心に小学生が居ても房総は無理があるって！！
けれどウオッカのトレーナーなら？

このトレーナーまだ中二病治ってねえんだ！

房総が誤字かなんかかと思ってたらトレーナーが口に出す言葉がおかしいだけだった

房総半島に修学旅行行ったのかなと思ったら誤字かい!

でも一人でいるときにちょっとかっこつけた独り言言いたくなるでしょう？

>房総半島に修学旅行行ったのかなと思ったら誤字かい!
いや房総で合ってるよ

うまぴょいで全部吹き飛んだんですが

まぁ片腕抑えてそうぼう…って言ってたらそりゃ誤解する

たまにこれやるけど腕壊死してないかガチで不安になるよね

>このトレーナーまだ中二病治ってねえんだ！
中二病ですらねえ！
小学生だ！

>たまにこれやるけど腕壊死してないかガチで不安になるよね
腕全体がただの肉塊みたいに重く感じてビビるよね

ウォッカのトレーナーって何故か坊主頭のイメージが有る

>ウォッカのトレーナーって何故か坊主頭のイメージが有る
むしろウオッカと似てる髪型なイメージあるわ
少年漫画の主人公的な

寝返りうったら謎の手が自分の体に巻き付いてビビったら自分の腕なのいいよね…

完全に血が止まってた時は泣きそうになったよ
ほぼ自分の身体じゃないんだもの…無事血が通ったから良かったけど

カップルで彼女が彼氏の腕を腕枕して寝たら翌朝に彼氏の腕がこうなって慌てて医者に行くってのはよくあるんだってさ