(1)マチカネフクキタルの話 マチカネフクキタルとの出会いから3年がたった 当初不安でいっぱいだった彼女も今やURAで入賞するほどの成長を遂げた そして今日はファン感謝祭。昨年はファンに謝り倒すだけで終わってしまったのだが… 「ああ……やっぱり無理だったんです。私ごときが皆様に福をお裾分けしようだなんて…」 占いコーナーを開設していたマチカネフクキタルは今まさに首を吊ろうとしていた >「……マチカネフクキタル?」 「止めないでくださいトレーナーさん!」 「今年こそはファンの方々に喜んでいただこうと得意の占いを披露してみたものの、くじを引けば大凶を引き、相性を見れば破局寸前、細工して立てた茶柱は目の前で沈んでいく…」 「かくなるうえはウマ柱となって命を捧げ、皆さんの心の中に生き続けるしかないんです!」 地味に図々しい末路は置いておいて、どうやら占いの結果が悪いこと続きのようだ >「それで、ファンの人はなんて言ってた?」 「はい…皆さん気を遣ってくれて、逆に応援してくれました」 >「じゃあファンのためにも死ねないな」 「はっ!?言われてみれば……しかし、このまま占いを続けてもいいものかと」 >「みんなマチカネフクキタルに占ってほしいから来てるんだよ」 「私の占いを…?」 マチカネフクキタルはしばらく考えたのち、首に巻いていたロープを片付けた そして自らの頬をバシバシと叩くとブースに戻っていった 「わかりましたトレーナーさん。次のお客さんを呼んできてください!」 「ここまで悪い結果続きでしたから次こそはきっといい結果が出そうな気がします!」 結果だけを求めるならこんな胡散臭い占いに頼る人はそうそういないだろう たとえ占いで悪い結果が出たとしても、マチカネフクキタルは一緒に悩んでくれる 凹んで挫けても一緒に考え抜いたうえでアドバイスをくれる そんなマチカネフクキタルだからファンの皆は並んででも占いに来るのだ >(……と、いつか機会があったら言ってあげないといけないな) しばらくしてまた占いブースから汚い悲鳴が上がった マチカネフクキタルはファンの方々との交流を深めることが出来たようだ >やる気が下がった >『愛嬌○』になった (2)マチカネフクキタルの話 有マ記念優勝者、および初代URAチャンピオンとなったマチカネフクキタルは翌年の春シーズンもGT戦線を駆け回っていた ファンのため宝塚記念にもきっちり出走し、そのまま夏合宿に突入…した最中、彼女は突然提案してきた 『トレーナーさん。里帰りに付き合ってください!両親にもおばあちゃんにも報告しないと〜』 彼女の言う通り、年末年始は大きなレースが続き帰れずじまいである というわけでマチカネフクキタルとその最強の開運グッズであるトレーナーは彼女の実家に里帰りをすることになった ---------------- 「ぜぇー…はぁー……トレーナーさぁ〜ん、お花買ってきましたぁ…」 ここはマチカネフクキタルの実家から少し離れた墓地…にある彼女の家族の墓 トレーナーが掃除を終えた頃、ようやく彼女は坂を駆け上がり仏花を持ってきた 「おおっ!さすがトレーナーさん、水晶玉のようにピカピカになっているじゃないですか!」 「頑張ってくれたお礼にトレーナーさんにはお墓参り一番乗りの座をお譲りします!」 「さあさあ、ご先祖様たちに私たちの活躍を聞かせてあげてください!」 そう言うとマチカネフクキタルは…いつものことだが目を輝かせてこちらを見ている 致し方なし。観念して墓前に手を合わせ、彼女がデビューしてからの経緯を語った スピ狂いの甘ったれでお調子者、占いなしに友情もろくに信じられない劣等生だった出会いのこと 幸い調子に乗せやすいおかげでトレーニングは捗ったが、それでも自信には結びつかなかった頃のこと 幸運に見放されて初めて自分を取り囲んでいた縁に気付き、その縁に報いるために走ったこと 今もスピ狂いは相変わらずだが、ファンや友達の目に写る自分に多少自信が持てるようになったこと ……端的に話すつもりがずいぶん長くなってしまった 「ふふふ……その間、トレーナーさんはずっとそばに居て見守ってくれていたんですよね」 マチカネフクキタルはガラにもなく穏やかに微笑んでいる てっきり大いに恥ずかしがるか、感動して汚い声で泣き散らすかのどちらかと思っていたのだが… なんだかこちらの方が恥ずかしくなりそうなのでお参りを交代しようとした、その時であった 「トレーナーサァ〜〜〜ン……!お、おは…お花買ってきましたぁ〜…」 汚い鳴き声と共に坂を駆け上がってきたのはマチカネフクキタルであった 「いや〜、今お盆だからかどこもお花が売り切れであちこち走り回っちゃいましたよ」 「っておおっ!?さすがトレーナーさん!もうお墓の掃除も完璧じゃないですかぁ!」 「しかもしっかり花まで飾って。持ってきていたなら先に言ってくださいよぉ」 「……トレーナーさん?どうかしたんですか、なにやら顔色が優れないようですが」 今来たマチカネフクキタルの視線の先…彼女が手を合わせているハズの彼女の墓の前には誰も居なかった 『これからもこの子をよろしくお願いしますね、トレーナーさん』 今思うと彼女はマチカネフクキタルとは微妙に声も姿も違ったかもしれない 脳内に響くその声を聞いたとき、お盆だというのに少し寒気を感じた >トレーナーのやる気が下がった (3)マチカネフクキタルの話 URAファイナルズから数ヶ月……春のGT戦線が開幕した 今年のマチカネフクキタルは長距離路線の最高峰、天皇賞(春)に挑戦することになった いつもの勝負服を身にまとったマチカネフクキタルは……いや、何かいつもと違う気がする >「その目どうしたんだ」 「ふっふっふ……気付いてしまったようですねトレーナーさん」 「これぞ私の新たなる開運アイテム!好感度見えーるコンタクトレンズ(特別価格4.980マニー)です!」 いつものしいたけではないと思ったらそんなものを入れていたようだ 「今や私も押しも押されもせぬ開運ウマ娘。そのファンの数たるや会場を埋め尽く…まあまあいっぱいいるでしょう!」 「そこでこれを付ければあら不思議!視界に映る相手の好意をピンク色のオーラとして映し出してくれるのです!」 「一説によると、特に好意を抱いている相手からはその気持ちが読み取れてしまうことも…」 >「それ必要?」 「今日は3,200mの長丁場。さすがの私も苦しみ挫けることがあるでしょう」 「しかしファンの皆様の声援が!声援が届かない向こう正面でもその想いが視えたならば!私の力になってくれるでしょう!」 プラシボ効果でも効くならそれに越したことはないがマチカネフクキタルには少々刺激が強すぎる それに競技用でもないコンタクトレンズをはめたまま走るなんて、万が一の事態を考えたら… >「ちなみに俺のことはどう見えるんだ」 「むふっ、それ聞いちゃいますかトレーナーさん。もう見事に真っピンクですよ」 「四月も終わりですが気分は桜満開、今日の私はマチカネハルキタルですねぇ」 >「じゃああれは見えるか?」 「部屋の隅…?おお、壁紙もピンクですねぇ。控室にまで気に入られちゃったんでしょうか?」 あの地縛霊が見えないということは、どうやらマチカネフクキタルにはまだ霊感が備わってないようだ さらに言うと壁紙の本来の色は白である。つまりこのコンタクトレンズは… >「それ、ただ視界がピンクに染まるだけのコンタクトレンズじゃないか?」 「……はい?」 「な、なにを仰いますかトレーナーさん。霊験あらたかな逸品ですよ?そんなわけが…」 試しにコンタクトレンズを外させて光を当ててみたところ、レンズを通した光はピンクに染まっていた 「ぬ、ぬおおおおーーーぅ!!よ、4,980マニーもしたのに…」 観念したマチカネフクキタルは渋々コンタクトレンズを外した これで健康面の懸念は消えたが…今度はやる気が心配だ >「そんなもので確かめなくてもファンのみんなはフクキタルに期待しているよ」 「本当ですか…?トレーナーさんも期待してくれていますか?」 >「……ああ!」 「分かりました!皆さんを、トレーナーさんを信じて3,200m走ってきます!」 マチカネフクキタルは涙を拭き、邪魔な招き猫のリュックを背負ってパドックへ駆けて行った しかしこんなインチキ霊感グッズ、いまどきよく売れたものだ 試しに付けてみると確かに視界がうすぼんやりと桃色に染まっている 「トレーナーサーーーン!!ゴールで待っていてくださいねーーー!!」 …遠くでそう語りかけてくるマチカネフクキタルは桃色を通り越して赤いオーラを纏っているように見える 同時に頭の中にオブラートに包まない情熱的な愛の言葉が聞こえた気がしたが、きっと空耳だろう 彼女に見つからないよう、桜模様のコンタクトレンズを廃棄した (4)マチカネフクキタルの話 私が…マチカネフクキタルがトレーナーさんと出会ってから4度目の春 中長距離のレースに適性のある私たちは今年は春のシニア三冠制覇を目標としていました 1冠目、大阪杯。2000mと少し短い距離でしたがシラオキ様のアシストもあり難なく制覇 2冠目、天皇賞(春)。菊花賞よりも200m長いものの日頃の厳しい…本当に厳しいトレーニングでつけたスタミナにより大差で勝利 そして今。私はレース後のウイニングライブのリハーサルを終え、いつもより早くシャワーを浴び終えていました 着替えもそこそこに大急ぎで控室に向かった私は音を立てないように少しだけドアを開けます その先には信じられない……信じたくない光景が広がっていました 私の勝負服が仕舞ってあるロッカーと…それを物色するトレーナーさんの姿があったのです きっかけは大阪杯のウイニングライブでした わざわざひけらかしたりはしませんが私たちウマ娘は聴覚も嗅覚もとても優れています あの日、レースに勝った私をトレーナーさんは抱きしめて褒めてくれたり……なんかは当然してくれなかったんですけど! シャワーを浴びて勝負服に袖を通したとき、私はいつもは感じないトレーナーさんの『におい』を感じました 一度意識してしまうともうなかなか振り払えないもので、その日のライブはいつもより身も心も軽い心地で歌い上げたのです いつもと違うライブにファンの皆さんには好評だったのですがトレーナーさんにはしこたま怒られ…これは関係ない話ですね ともかく考えたくはないのですが私の控室に入り、勝負服を物色した人物がいるのは確かなのです きっと鼻のいい私たちを欺くためにわざとトレーナーさんのにおいをつけて犯行に及んだのでは……そう自分に言い聞かせていました しかし、そんな願望めいた予想は無慈悲にも打ち砕かれてしまったのです ……ケジメをつけなければならないでしょう 「何を……やっているんですか、トレーナーさん」 私はトレーナーさんに声をかけました トレーナーさんは…トレーナーさんは……私の勝負服の、にゃーさんの中に入っていた水晶玉を、ワンサイズ小さいものに入れ替えていたのです……!! 曰く、『どうせ重石にしかならないんだし軽いほうがいいだろう』と 曰く、『大阪杯で入れ替えたのに春天を走っても気付かなかったんだし今更じゃないか』と もっともらしい言い訳を並べていますがそういう問題じゃないんですよ!1!! 返して!返してください私の水晶玉!! あっ!服の中に隠しましたね!?そんなことしても諦めませんよウマ娘パワーキンジラレタチカラです!! 「フクキタル、そろそろライ…ブ……」 どうやらドーベルさんがトレーナーさんの服をひんむこうとしているタオル一枚の私を呼びに来てくれたみたいです こんな私には勿体ないくらいいい友達で…あっちょっと悲鳴は待っ (5)マチカネフクキタルの話 マチカネフクキタルのURA参戦からしばらくの時が経ち、ついに彼女以外のチームメイトが加入した 「ムフフ!ついに私にも後輩が出来るんですねぇ〜」と浮かれてみたり 「はっ!も、もしかして私のことを相手にしてもらえなくなるのでは…?」と危惧してみたり 当初はむにゃむにゃ言っていたようだが今のところ彼女たちの仲は順調な様子である 正直なところフクキタルに対しては『自分が育てた』というより『育つのを見守った』という認識でいた 結果を残すことは出来たものの、彼女の才能を完全に引き出せたかと言うと正直今も疑問が残っている しあし幸いにも新人はフクキタルと違い非常に真面目で才気に溢れ、伸びしろがハッキリと見えていた 彼女を一人前のウマ娘に育て上げ、がむしゃらに進んでいた新人時代からの成長を証明……したいと思っていた その新人ウマ娘……ミホノブルボンが、方針から外れた夜間の自主トレを続けていると知るまでは そうですか…ブルボンさんは三冠ウマ娘になるのが夢だったんですねぇ そんな大事なことを聞いてあげないなんてトレーナーさんは昔から気が利かないというか人付き合いが雑というか……いったい誰の影響なんでしょうね 大丈夫ですよブルボンさん!自主トレはきっといつか実を結ぶでしょう!シラオキ様もそう言っています! トレーナーさんには私から言っておきますから今夜も自主トレに励んでください! 具体的には19時頃に指定のグラウンドで! あっ目立つようにジャージに反射テープも張っておくと吉です!忘れずに付けておいてくださいね! さて取り出しましたるはトレセン学園所属トレーナー名鑑最新版! この中でまだ担当が決まっていなくて責任感が強くて情に厚く流されやすい新人トレーナーさんは…と はんにゃか〜ほんにゃか〜…テルミ―シラオキッッ!!! うん、この人がいいでしょう。なかなか若くてイケメンですし さて、仮設テントヨシ!目だし帽ヨシ!助手のメイショウドトウへの連絡ヨシ!謎の占い師マチカネエンムスビ、出陣です! (6)マチカネフクキタル?の話 やってきました大一番!年末最後の大レース…有馬記念! ファンの皆様の歓声に背中を押され、畏れ多くもこの私が1番人気です! ここは一発景気よく期待に応えて歳末を…いえ、年越しどころかお正月まで皆さんにハッピーをお届けしましょう! 来年のことを言っちゃいましたけど鬼さんたちも一緒にお笑いあそばせということで… >大事な話がある、ちょっといいか おおぉトレーナーサァァン!今日は見ていてください、乾坤一擲の開運ダッシュで勝利を >もういいんだ ハイ?いや、いやいやなにを言ってるんですか。もうスタンドには大勢のファンの皆様がお待ちで >ご両親から聞いた。亡くなった姉妹のこと …いやですねぇトレーナーさん!お姉ちゃんのことはサプライズで教えようと思ってたのに まあご存知なら話は早いです。今日はお姉ちゃんの分まで… あれ?どうしたんですかトレーナーさん、そんな泣きそうな顔をしないで下さ >大丈夫だ。きっとみんな受け入れてくれる >もう自分らしく振舞ってもいいんだ、マチカネ――――― 『ジリリリリリリリ』 ハッ!ゆ、夢でしたか… 今日は大切な有馬記念の日。夢のことは忘れて早くトレーナーさんのところに向かわないと! ……私の夢には一度もお越し下さらないのですね、シラオキ様 (7)マチカネフクキタルの話 ハイ!マチカネフクキタルデス! ただ今私は菊花賞に向け最終調整の真っ最中……のはずでした 他の出走予定の方々が軽めの練習メニューに切り替えている中、私はプールで心肺機能をいじめ抜いています >いいぞフクキタル、あと10往復だ! 応援ありがとうございますトレーナーさん。でもさっきもあと10往復って言ってませんでした? ちょっとだけ息を整え、泳ぎを再開しようとしたとき私はある異変に気付いたのです あれ……なんだか私の頭、左側だけ軽いような…? >フクキタルの頭は両方軽いから大丈夫 ぎゃふん!ハッキリ言わなくてもいいじゃないですか! ってそれどころじゃないです!やっぱり無い、無いですよ!左耳につけてる頑張れダルマがぁ〜! >ダルマならさっき流されてたから拾っておいたよ あぁぁあ〜〜!そ、それですトレーナーさん! ありがたやありがたや〜!これが無いとバランスが悪いですからね。マチカネカブイテルになっちゃいます >それいる……? 要ります!不可欠です!私にとって開運グッズ…ううん、それ以上に事なものかもしれないんですよ!? まったく…どうやら語らねばならないようですね、この頑張れダルマさんの歴史を ---------------- お姉ちゃんすごいね!かけっこ大会、また一等賞だった! 『ありがとう。フクキタルも最後まで頑張ったわね、よしよし』 私が今よりずっと小さい頃、地域のウマ娘たちが集まったかけっこ大会がありました お姉ちゃんはその頃から他の子たちより頭一つ二つ抜きんでていて、もう向かうところ敵なしな感じでした 『よくやったな、―――――。母さんより速いんじゃないか?』 『本当にね。トレセン学園への編入も今から楽しみだわ』 なものですから当たり前ですけど、両親はお姉ちゃんにものすごく期待を寄せていました 『フクキタルも諦めないでよくやった!偉いぞ!』 『フフフ…今夜はあなたたちの好きなものを作ろうかしら?』 対して私はというと、まあそこそこというかボチボチというか…正直期待はされていませんでした ウチにはお姉ちゃんが居るから、フクキタルは無事に元気に育ってくれればいい そんな空気を感じ取ったせいなのかは分かりませんが、私はこのように健やかにお気楽に育ったわけですね >頑張れダルマはどうしたの? 結論を急がないでください!これから出番なんですから! コホン…その夜、私が泣い… >ない? ゲホッゲホッゴッホン!!私が眠っていると、夢にシラオキ様が現れたんです 『フクキタルや。私はいつも見守っておる、頑張るのだぞ…』 そのお告げと共に下さったのが小さなダルマ…名付けて『頑張れダルマ』だったのです! …お姉ちゃんと比べてダメダメなのは分かっていましたけど、やっぱり期待してもらえないのって寂しいじゃないですか だから夢の中ですけど『よく頑張ったね』じゃなくて『頑張ってね』って言ってもらえたのがその時の私には嬉しくて 朝起きたらすぐ同じくらいの大きさのダルマを買ってきて耳飾りにしたんです ---------------- それ以来もう何度買い替えたか分かりませんが、私の耳元で頑張ってとささやき続けてくれるのがこの頑張れダルマなんです… >そんな思い出があったんだな ええ、たくさん身に着けている開運グッズのひとつひとつにも歴史ありです >じゃあ息も整ったみたいだし、残り10往復行こうか 本当に聞いてましたトレーナーさん!? >ちゃんと聞いてたよ。頑張れフクキタル! なんか投げやりですね…分かりましたよ!行ってきます! まだ私はお姉ちゃんみたいに知らない大勢の人からも、家族からも期待されていないかもしれません でも、選抜レースでも本当は諦めたくなかった私の背中を押してくれたり レースの直前でも、優勝を信じてギリギリまで練習に付き合ってくれたり トレーナーさんは…私に期待してるって思っていいんですよね? だから苦しいけど…本当にちょっとご勘弁していただきたいくらい苦しいけど…もうちょっとだけ頑張りますよ!