軽いメニューをこなして日が傾きかけたころ、私のトレーナーさんが様子を見にやってきました。
「タンホイザ、調子はどうだ？」
「えへへ、絶好調だよ」
トレーナーさんはケガや風邪が多い私を、いつも気遣ってくれるやさしい人です。
この人のサポートがあったからこそ、私はレースで結果を出すことができました。
「そうか、今日はこれを渡しにきたんだ」
とトレーナーさんはポケットから一枚の封筒を取り出して、私に手渡します。
「これは……？」

あけてみて、とトレーナーさんに目で促されたので中身を取り出すと、
商店街景品とハンコが押された温泉旅行券2枚と、同じ旅館の宿泊券2枚の合計4枚が入っていました。
「年始に商店街の福引で当てたやつだよ、折角だから仲良し4人組で行ってきな」
トレーナーさんはいつも一緒に練習してる私たち4人のことを見て言います。
「ターボも？！ターボも温泉行けるの？！やったー！！！！」
トレーナーさんの気遣いはうれしいのだけど、なんだか心のなかでモヤっとするものが
「あぅ……えっと、トレーナーさんありがとう！たのしんでくるねぇ」
私がそう笑顔で返したとき、何故かイクノとネイチャが私の顔をじっと眺めていました。

「イクノ、アタシって温泉アレルギーなんだよね」
「奇遇ですねネイチャさん、私も温泉アレルギーです」
えぇっ、温泉アレルギー？！ でも練習の後にふたりと温泉に入ったことはあるような
「ターボは温泉アレルギーじゃないよ！」
と元気よくターボが叫ぶと、
「あっ、アタシらこの後予定があるんだった、おふたりさんそれじゃ！」
と2人がターボを担ぎ上げ、
「ええーーーっ、ターボの温泉はー？！？！」
全速力でどこかへと消えていきました。

3人がいなくなると騒がしかった練習場も、春の夕暮れが心地いい静かな場所へと早変わりします。
「あー、えっと」
「えへへ……みんな今日も元気だね」
「そうだな……」
しばらくの静寂

「あの！！！！」自分の思っている以上の声量が口からとびだしてしまいました。
「うおっ！どうした」
トレーナーさんは驚いて、私の顔を覗き込みます。
「あのね……温泉なんだけど、その……」
「まさか、タンホイザも温泉アレルギーなのか？」
「いや、そうじゃなくてね……その……ぶはっっっ！！」
緊張のあまり鼻血がでてしまいました。
「おおう、ハンカチハンカチ」
すぐにトレーナーさんが私の鼻にハンカチをあてがってくれます。
緊張したりして私が鼻血をだすと、いつもこうしてトレーナーさんに助けてもらっていました。

「ごめんねトレーナーさん、あのね」
落ち着いて想いを伝えようとしますが、何故だか言葉にすることができません。
「温泉、2人でいくか？」
トレーナーさんから待ち兼ねた言葉を思いがけず得ることができたので、思わず顔がほころんじゃいます。
「うんっ！えへへ〜」

「旅行券、2枚余っちゃったな」
「それならそれなら！二泊しちゃいましょう、わたし温泉大好きなんだぁ」
ばばんば〜とお風呂で口ずさむいつもの言葉が思わず口からでてしまいます。
春の夕空も、私の顔も、トレーナーの顔も、ハンカチも、少し紅くなっていました。

タンホイザで温泉行けた記念に書きました
処女作怪文書なので大目に見てください

>タンホイザで温泉行けた記念に書きました
戻ってこい……まだ間に合う……！

とてもいい…

未来からの怪文書初めて見た

手遅れかもしれません

マチタンいい…
ついでに春天の勝ち馬教えて欲しいですね私…

未来で待ってるぞー！えいえいむん！

マチタンいつ実装だったか教えてください
石貯めます

ナリブやウンス実装後だろうからマチタンはまだかかるんだろうなぁ

「」に集団幻覚を見せる罪深い娘

お前ら気配りの達人だな

時空が歪んでる…

>未来で待ってるぞー！えいえいむん！
マチタンはこういうこと言う