「そうなるんは嫌やろ」
タマは私の表情を見てとってか、ちょっと笑いながら続ける。
「ほんなら、色仕掛けでもなんでもつこうて自分のモンにしたらええ」
「なんだって」
「あんま自覚無いやろうが、オグリに迫られて断れる男なんてそうおらんで。向こうかて憎からず思っとるはずやし」
無茶苦茶なことを、と言い返せはしなかった。
タマがさっさと布団をかぶって寝る体勢に入ったせいだし、トレーナーの顔を思い浮かべて顔が熱くなってきたせいでもあった。

翌日、普段どおりのトレーニングを行った。多分、おかしな所は無かったはずだ。
それでも普段より少し軽いメニューに抑えて、少し早く上がることになった。多分、彼に隠し事は出来ないのだろう。
シャワーを浴びながら目を閉じ、考え、そして私が考え込んで何か閃いたことなど大して無いと思い至った。
普段なら一も二もなく食事だが、トレーナー室へ真っ直ぐ、早足に向かう。

「どうしたオグリ、飯の時間だろ」
机に向かって何か仕事をしているトレーナーが、肩越しに振り返って言う。うん、と曖昧に返事をして近寄った。
やるなら今だ。色仕掛けだ。色仕掛けってなんだ。どうしたら彼の気持ちを掴めるんだ。
一瞬のうちに様々な考えが去来したが、私だって木の股から産まれてきたわけじゃない。多分こうだろう。
「……どうした、オグリ」
後頭部に、胸を、押し付けた。恥ずかしくて死にそうだが、頑張った。両手はトレーナーの肩に添えて、ぐいぐいと押し付けてみる。
「どうだろうトレーナー」
「どうとは」
「好きにならないだろうか、私が」
そこまで言うと、彼は驚いたように振り返る。私の胸に顔を押しつけるような形になったので、ちょっと離れた。ああ恥ずかしかった。
立ち上がり、両方のこめかみのを揉むトレーナー。困った時の彼のクセだ。困らせてしまったのだろうか。
「少し話そうか」
「……うん」

そうして、ソファに隣り合って座り、私がどうしてこんな行動に出たのかを語った。
タマモクロスめ、と憎々しげに呟いた以外は、真剣に私の目を見てしっかりと聞いてくれる。その眼差しが、どうにもやっぱり照れくさい。
「俺もオグリのことは好きだよ。ちゃんと、女性として」
そうして、欲しかった言葉もくれた。行動に出てみればよく分かる。私はこんなにも彼が愛しいじゃないか。
「そうか。それは、嬉しい。うん。私もやっぱり、キミが好きなんだ。ずっと一緒がいい」
「オグリが嫌がらない限りはそうなるよ」
「本当か！　なら、私が嫌がるなんて絶対にない……あ、しかしキミのトレーナーとしての実績からすれば」
「そうだね。でも俺も器用じゃないから。オグリのように」
チームを受け持つ提案も、実はあったらしいが随分前に断ったという。どうしてか、聞くまでもない。
本当は私の負担になりたくないから、自分の感情を明かすつもりはなかったのだという。ひどい話だ。おかげで私は恥ずかしかった。
「じゃあ照れくさいが、改めて」
トレーナーが手を差し出す。時に迷子の私を引き、時に勝利を分かち合うハイタッチで触れてきた、大好きな手だ。

「うん。改めて。大好きだよトレーナー。はは、言ってしまうとこんなに気持ちのいい言葉もないが」
「そういう明け透けな所も好みなんだよ」
「そうか、ふふ、よし」
握りしめたトレーナーの手を放し、スカートのホックを外し、上着を脱いだ。瞬間、トレーナーが飛び上がった。
「オイオイオイどういうことだ」
「え？　するんじゃないのか、その……うまぴょいと言えばいいか」
「いや……したいが、そういう流れだったか、今」
流れというものがあるのか。やっぱり難しい。
折角勇気を出したのだから、と食い下がったが、また今度の楽しみにしようとトレーナーは苦笑いをした。
それでも、この胸にある暖かさは、これからも変わらないものなのだろう。それが、本当に心強かった。

オグリにグイグイ来られたいだけの人生だった

良いなこれ

オグリはこの先もずっと一緒だと疑問も浮かばず自然に思ってそうなの、確かにある

私の性癖には合っていますよ

担当になる前からめちゃくちゃ道案内してくれるし靴買ってくれるしでオグリはトレーナーの事めちゃくちゃ気に入ってるよね

オグリはこのまま関係性に変化なんて起きないと思いこんでそうだな確かに

ストレートに感情を伝えるのはオグリっぽいね
アプリでも「皆の応援で私は強くなるし走れるとか」ヒーローみたいなこと堂々と言うし

>いつものように、クリークとそのトレーナーの関係を茶化すタマから、そんな風に話を振られた。
🦾🐴❗

うまぴょいでコンセンサス取れていいのかお前達！

なんかきっかけあったら動くのがオグリらしい

うまぴょいの意味は全ウマ娘の共通認識になってそう

愛してくれた君のために走るって言葉がもう大好きで大好きで

タマもトレーナーとはやくうまぴょいできたらいいな

やかましゃあ！

ぬいぐるみの嫉妬の時もトレーナーの「買おうかな」って発言に対してだし
自分なりの価値観に触れてくるものがあると結構必死になりそうだよねオグリ

不器用なりに詰めてくるのがつよい

タマのおかげだな

全く、世話の焼けるやっちゃで…（一仕事やり終えた顔

(マジでやりおったわ…)

基本後者だけどたまに前者寄りのかわいさになるな…

クールというか不器用というか普段が大胆に寄ってくるタイプじゃない子が何かを切欠に不安を感じて強固な関係を築こうと勇気を振り絞る展開俺大好き！

クリークは…色んな意味で担当変わることないだろうな…

>うまぴょいの意味は全ウマ娘の共通認識になってそう
そういう認識の上で公衆の面前でうまぴょい伝説歌うのか…

あっ…あのひとクリークさんのトレーナーさんだわ…

クリークはより顕著だよね
「でちゅね遊びがしたい」って言えるの超強固な信頼関係だよ

お互いが運命的出会いと認めてるからチームとして他の子は見るだろうけど絶対隣は譲らないのがクリーク

木の股から産まれたわけじゃないとまで言っておいてやれたのがおっぱい押し付けなの
最高にオグリ

距離感の詰め方が極端なんだよなオグリ
多分1番グイグイ来てたのぬいぐるみの時だし

即ぴょいしない関係性、貫禄すら感じます
掛からずじっくりいってほしいものですね

>クリークはより顕著だよね
>「でちゅね遊びがしたい」って言えるの超強固な信頼関係だよ
何言うとんのやあいつは…やっぱおかしいで

「うまくいったよタマ」
「ホンマ！？　やったやん！」
「ああ、色仕掛けのアドバイスのおかげだ。トレーナーは私の胸が好きなんだ」
「えっ、なんかオグリからそういうん聞くのキツいんやけど……」

タマちゃんも元ネタ的に湿度高めのストーリーになるのはほぼ確定だかんな！

>「ああ、色仕掛けのアドバイスのおかげだ。トレーナーは私の胸が好きなんだ」
誤解を招く表現だ！

>即ぴょいしない関係性、貫禄すら感じます
二人ともぴょいのことは知ってるけど（＝クソボケではないけど）
焦らずに行こうと納得して歩める関係
これは暖かい展開が期待できますよ

タマちゃんはさぁ

オグリは羞恥心はあるけどそれはそれとして行動力ぶっ飛んでそうなのは分かる

ぬいぐるみ買おうかなーしてるの見て私の方がよく走るぞ！だからな
かわいい

超正統派素直クールだからそりゃ強いよね

育てやすいのもあって何回も見てるけどオグリの育成ストーリーいいよね…

>タマちゃんはさぁ
貧乏だからチャンスには飛びつかずにはいられないんだよ
それが全員共通だと思ってるんだ
オグリに思った以上に刺さった

オグリって選抜レースの後にスカウトの人たちかき分けてトレーナーに向かってって「私のトレーナーになってくれ」だから執着そこそこありそう

応援してくれる人のために頑張って走るぞーから
勝ちたいマインドを獲得していくの本当に正統派アイドルだと思う

>育てやすいのもあって何回も見てるけどオグリの育成ストーリーいいよね…
応援してくれる皆のため、というのは主軸だけど
部分部分でトレーナー特権でしか見れないオグリが見れるのが解ってくると非常にクるものがあります

>「うまくいったよタマ」
>「ホンマ！？　やったやん！」
>「ああ、色仕掛けのアドバイスのおかげだ。トレーナーは私の胸が好きなんだ」
>「えっ、なんかオグリからそういうん聞くのキツいんやけど……」
「何を言うんだ。これも全部タマのおかげだ……タマが私を走らせてくれたおかげだぞ？」
「ちゃうちゃうちゃうやんそういうの言わんと……言わんとくもんやろ！やめてや！」
「まぁ……その……（うまぴょいは）フラれてしまったがな」
「…………？！？！？！？！ハァ！？」

>オグリって選抜レースの後にスカウトの人たちかき分けてトレーナーに向かってって「私のトレーナーになってくれ」だから執着そこそこありそう
靴プレゼントして最高の走りを期待してるぞ！って言われた時に
あれ…なんかこの人の感じ懐かしい…好き…ってなってたからなあ
別に恋愛感情の好きではないんだけど他のトレーナーに比べてだいぶ差がついたところだ

見てくれる人の為に輝けるってまさにアイドルの理論だし完璧だよねオグリ

>「まぁ……その……（うまぴょいは）フラれてしまったがな」
>「…………？！？！？！？！ハァ！？」
（女に恥かかせたクソボケ出てこんかいと殴り込みをかけにくるタマ）

パイセンの育成シナリオは爽やかさ全開だから見てて安心するんだよね
可愛い部分もちゃんとあるけどやっぱり君はアイドルでヒーローだよ…

固有称号がアイドルウマ娘だからな…

愛してくれて…ありがとう！で爽やかに終わったからな

実際凄まじかったからなオグリブーム…国民的アイドルだよ…

だからこそぬいぐるみイベントと運良く見られる温泉がね…

最後イベント開催した所でこのトレーナー出来るな…と思ったよ
理解力と行動力を兼ね備えている

パイセンのシナリオはタマちゃんの存在もマジでいいんだ…有馬後の悔し泣きするけど「ウチのライバルが…強かっただけや！」がとても好き

この一途なまでの素直さが魅力的すぎる…

オグリとクリークのシナリオ内のタマちゃんはちょっと名脇役しすぎる

オグリは素直で可愛い

ああ…流石平成三強の一角だな…

オグリが温泉旅館の食事よりも楽しみにしていたのが
トレーナーとのゆっくり星空散歩という
あんだけ食い意地見せられてきてのこれはやられますよ

>パイセンのシナリオはタマちゃんの存在もマジでいいんだ…有馬後の悔し泣きするけど「ウチのライバルが…強かっただけや！」がとても好き
タマちゃんはライバルキャラとして最高に魅力的だよね
嫌なこと言わないし認め合うし

由緒正しきクーデレ

怪文書読んでると麻痺してくるが
トレーナー室でうまぴょいしたらダメだからね…

>トレーナー室でうまぴょいしたらダメだからね…
知らなかった…
みなやっているようだからてっきり…

早くきてくれタマモクロス

原作オグリのラストランでのオグリコール見たあとにグッドエンドのオグリコールを見るとちょっと泣く
なんならオグリ一着！オグリ一着！でも泣く

特殊実況は有馬だけ？

タマちゃんも茶化してる空気出しつつ気遣っての発言だろうからな…

気ぶりクロスはツッコミも焚き付けもできて偉いな…
早く育成させてくれ