最近はそうだな…３秒ほど意識を傾け私のトレーナーである奴の話でない事程度は確認する程度だ
無論、あれが誰かに惚れられる様な事はあるわけがなかろうし、あったとしても私は許さん、あれは私のトレーナーだからな
懸想するのは自由だがその場合は女帝である私に筋を通してもらおうと思っている
前置きが長くなったが、そうして飛び込む色恋の話にも種類があってな、それが………

「おい、来月の後半に出るレースだが予定を変更したい」
―　それは別に構わないが一体どうしたんだ
「近頃生徒の間で噂になっている事があってな…私が噂に踊らされるというのは何とも女帝として情けない話ではある
だが、身を持って確かめるというのも大事だと判断した、故にお前には調整を頼みたい」
―　なるほど、わかった

もはや阿吽の呼吸というべきだろう
私の要求に暫しの間悩んだ彼はすぐに日程の調整やレースの登録キャンセル等に動いているようだ
ふん、そうして普段から忙しないから疲労を溜めるのだ、たわけめ
…しかしそれも私の為だと思えば…なるほど…愛おしい
「それで出場するレースだが…実は決めていない、女帝に相応しいレースを選べ」
―　…………？
「たわけ、わからんか…いや私も確かに言葉が足りなかったな…少し待て」
「………ぁー…………言葉を選び言い淀んでも伝わる訳もなしか……新潟だ」
―　…それは
「たわけ、愚物、みなまで言うな……私も、遊園地とやらに、貴様と、出向こうというのだ…そこがどんな場所かの説明はいらん」

顔が赤い、流石の女帝といえどこのような誘い方をして冷静でいるのは不可能だ
…だがそもそも、この胸に宿る想いは女帝ではない、私の……

―　条件がある、勝つと約束してほしい…その、なんだ…ほかの一着に目を奪われた後に遊園地に行くのは、流石にな

ほう、私のトレーナーも言うようになったものだ
この私が負ける事を考えているなど、少しでもこいつを理想のトレーナーだと思ったことがある私が愚か者かもしれないな
何よりなんだ、負けたら遊園地に行くのが気まずいというのか、なら前日に…とかそういう手もあるだろうにコイツという男は…
飽きれて言葉も出ないと思った所で気が付く、すっかり…そうだ、もう完全に私はコイツと遊園地に行き然るべき手順で一晩を過ごす事を決めている
全てのウマ娘の模範であり理想であり導き手であり自らを律し続ける女帝らしくない……認めよう

女帝ではなく私は女としてコイツを欲している狂おしいほどまでにだ

「たわけ、私が負けるなど微塵も疑うな、そして私のコンディションを最高に引き出し勝利の道筋を作るのは誰の役割か答えろ、私のトレーナーよ」
―　俺の役目だ　じゃあ一つだけ…今から勝ちを信じて、約束とおまじないを一つしていいか
「ほう…良いだろう、次のレースは私にとってもお前にとっても大事なモノだからな、まじないの一つで何かが変わるなら何でも――――！！」

愛しい相手に唇を奪われる気分の高揚は絶好調を維持するなんて生易しいものではない
誰にも負けない、なんて常日頃から信じて思ってレースに向かうが、今この時だけは確かに感じたのだ
次のレース、私は誰かに影すら見せずに女帝に相応しい絶対的な勝利をこの男に魅せてやれるとな

凄い爛れた関係になりそうだなこいつら！

んー好き

何も新潟じゃなくても…

そのままベッドインしてもいいと思うなぁ

新潟と遊園地が広まりすぎてない？大丈夫？

>何も新潟じゃなくても…
周りに悟らせないようにネクタイを掴んで個室に引っ張っていいって
周りからはエアグルーヴさんのトレーナーさんまた怒られてる…とか噂されるけど個室のドアを閉めた後ですっかり盛った目で
来い…とか態度は崩さないまま服をはだける女帝になるかもしれませんぜ！

ウイニングライヴ中ずーっと視線はトレーナーのほうを向いてる世界のエアグルーヴ

一見しっとりしてないようにみえるけど
それはそれとして要所要所でデレッデレすぎる女帝

実は札幌のｼｮｳﾓﾝﾏｴにもそっちの遊園地があるんだぜ
https://www.blue-hotel.com/octa/