彼女が俺に耳掃除を頼むようになったのは少し前のこと。
我らが帝王が何やらむず痒そうな表情をしていたので何事かと問えば、
「なんか耳が変な感じがする〜……」
との返答があった。
ピコピコと何度も忙しなくウマ耳を立てたり下ろしたり。それでも不快感は拭えないらしく、落ち着かない様子で部屋中を歩き回っている。
ならば、トレーナーとして俺がやる事は一つで。
「良かったら、俺が診てやろうか？」
「えぇっ！？」
「……やっぱりやめておこうか」
「あー、えっと……嫌、じゃないけど……うん。いいよ、トレーナーなら」
そして、おずおずと俺の膝の上に座って耳を預けてくるテイオー。
この日から、彼女の耳掃除がトレーニングメニューに追加される事になったのだ。

「えへへ……」
俺の膝の上で表情を蕩けさせるテイオーは、レースでの帝王とはまるで別人である。耳掃除をするようになってから、彼女は前よりも俺に甘えてくるようになった。
今ではレース後の尻尾の手入れも頼まれるようになっている。
そして。
「ところでテイオー」
「なにー？」
「シャンプー変えた？」
「えへへ、あったりー！」
香水を付けるようになったり、シャンプーを変えてみたり。元より可愛らしかったテイオーが、更に垢抜けるようになった。少しずつ大人になっていくテイオー。彼女のトレーナーとしては嬉しいような寂しいような、少し複雑な気分である。
「ボクね、もっともっとカッコよくて、綺麗で、トレーナーにピッタリなウマ娘になるから！　絶対に見ててね！」
「テイオーから目を離した事なんて、一度もないよ」
「……えへへ」
未だ独身の身であるが、娘を持つ父親の気持ちとはこのようなものであろうか。
彼女が大人になった時が今から楽しみだ。

……などど彼女の気持ちに気付かないフリをしていたら、有マ後のインタビューでこれまでの行為を暴露され、更にウマ耳や尻尾の手入れを他人に任せる事の意味を知る事になるのだが、それはまた別の話である。

平和にイチャイチャしてるのは珍しいな…

テイオーを膝に乗っけて向かい合った状態で耳掃除をしたかった

ウマ耳とか尻尾とかウマ娘にしかない部分の手入れを任せることに何か特別な意味があったらいいな

耳もそうだけど尻尾は手入れについて背後に回る必要があるから信用がないとそうそう触れられないパーツだよね
つまりそういう事では

素晴らしいです！！！！！！！

耳の構造上、正面から頭を抱きかかえるようにするのが一番やりやすいだろうか

テイオーは気づいた
このトレーナーは一線引いているが、言い訳さえ作ってやればスキンシップ取り放題なのである

髪も女性の身だしなみとして重要だし尻尾なんて下手したらそのままケツ触られかねんリスクがあるからよっぽど身も心も許してないとそう言うことはさせてくれないよね

事実を公表するだけで外堀が埋まる段階まで行っているのならその時点でもう詰みだ

>テイオーは気づいた
>このトレーナーは一線引いているが、言い訳さえ作ってやればスキンシップ取り放題なのである
そしてスキンシップを積み重ねて外堀を埋めればクソボケをキャンセルできるのである

どうしてトレーナーはどいつもこいつも尻尾に触ることを許される意味を考えないんだよ！

>どうしてトレーナーはどいつもこいつも尻尾に触ることを許される意味を考えないんだよ！
トレーニングの閃きに脳を使ってるから…

尻尾のふさふさに隠れた本体部分はもはやお尻の一部といってもいい

トレセン書院かと思った

尻尾の裏側ってちょっと肌剥き出しの部分あるからね

>平和にイチャイチャしてるのは珍しいな…
たまには湿度0パーセントのテイオーがいてもいい

>そしてスキンシップを積み重ねて外堀を埋めればクソボケをキャンセルできるのである
※ただしビワハヤヒデトレーナーを除く

ネイチャは毛糸っぽい耳カバー付けてるから耳垢大変そう