そんなある日、私は練習後にトレーナー室のソファに寝転んでトレーナーから尻尾の手入れをされていた。雨が降った後のコースで走るとすぐに尻尾は汚れてしまうのでこまめな手入れが必要なのだ。
おいちょっとまて先述の言葉は何処に行ったと思う人間もいるだろう、しかしトレーナーは私のことを私よりも知っていて数年以上の付き合いであり、マックイーン流に言うならば一心同体の間柄である、つまり他人ではなく私の写し身も同然なので尻尾を預けても問題はないというわけだ。文句がある者は書面にしたためて生徒会室シュレッダー行きという宛先で手紙を送るように。宛先不明で送り返す。

目立つ付いた芝や砂などを取り除き、ブラッシングで細かい砂を取り除いて、ぬるま湯で濡らしたタオルで毛一本さえも残さずふき取り、ドライヤーで乾かしながらさらに櫛で梳いていき、特製の花の香油で丁寧に仕上げをする。すると艶やかかつ、手で触れると勝手に指の間をすり抜けてくるような滑らかさを持った、女帝に相応しい他人に見られても憧れられるような尻尾となるわけである。ちなみにトレーナーのこの腕前は学園の中でも秘密であり、知る者は私しかいない。でないと行列ができるのは目に見えている。彼が触る尻尾は私のものだけでよい。

「貴様にこのような才能があったとは出会った当時は思いもしなかったぞ」

終わった後に尻尾を振ったり、自分で触ったりしてその心地を確かめながらトレーナーの膝へと頭を降ろすと、彼は香油をぱっぱっと降った手で次は耳のマッサージに入っていった。

「あっ…んっ…そこ…いい…」

これもトレーナーが私の為に鍛えた特技の一つであり、繊細な手つきで外側や内側、その周りなどを優しく揉み解されていくと、つい足がもぞもぞともぞもぞと動き、体の中心に力がぐっと入ったり逆に抜けたりして目まぐるしい快感が脳を駆け巡る。もちろんこれも私しか知らない、他の者の耳なド触る必要もなし。
そうすると花の香油の落ち着く良い香りもあってか、どんどん瞼が重くなってくるのを感じた。それを見たトレーナーが微笑んで寝てもいいよと言ってくる。

「そうするか…練習で疲れたし…だが、褒美が、まだだったな…」

そう言って私は目を閉じると、少しだけ唇を彼に向かって尖らせる。誤解してもらいたくないが、これは私が何かお礼をしたいというと決まって彼はこれがいいというので仕方なく褒美としてやっているだけであり、私自身がそういないとよく眠れないとかでは全くない。そのような脳がグラブジャムンでてきた甘ったるい女性が考えるようなことは一切私には無縁だとここに声高々に宣言する者である。

しかし、いつものように彼の綺麗だという言葉の囁きと共に褒美を受け取るのを待っていても全然その気配がない。なんだなんだと重たい瞼を開けると

「起きないよね〜…起きないでね〜…」

とトウカイテイオーがそろりそろりと抜き足差し足で、机に資料を置いていた。しまった、会長が向かわせると言っていたのを疲れで忘れていた。そうしていると向こうも私が起きたのに気づいたらしい、目を一瞬だけ合わせると次はその足を差し足から逃げ足に変えた。

「わーー！ごめんなさいーー！ わっいい匂いーーー！」

「待てっ！ あっこら香油を持ちながら逃げるな！！」

>グラブ・ジャムン（英語: Gulab Jamun）はインドの菓子。非常に甘いのが特徴である。

寝る前の女帝怪文書はありがたい…

待っていたぜアンタの女帝を！

卑しい身分ながら恐ろしくも女帝の御尻尾の手入れをしたい人生でした

>>グラブ・ジャムン（英語: Gulab Jamun）はインドの菓子。非常に甘いのが特徴である。
歯が痛くなるドーナツのシロップ漬けだったかな

>文句がある者は書面にしたためて生徒会室シュレッダー行きという宛先で手紙を送るように
コイツ読む気ないんだ！
>宛先不明で送り返す。
せめてシュレッダーにかけろよ！！

この後追いかけた先でテイオーと一緒に香油選んだ

相変わらずテイオーは間が悪いな

甘々女帝良い…

>「あっ…んっ…そこ…いい…」
審議

>>「あっ…んっ…そこ…いい…」
>審議
不問ッ！

言い訳が知的な言い回しなのに内容は激甘スイーツなのいいよね

尻尾の手入れはウマ娘自身じゃ手が届きにくそうだし
それをトレーナーに預けるとなると色々な関係性が見えて面白そうだな…

>彼が触る尻尾は私のものだけでよい
女帝はさぁ…

毎日毎日この女帝は砂糖漬けの脳味噌しやがって…
もっとだ！もっと糖分を！

きた、いつも疲れている上に脳が砂糖コーティングされてるからすぐわかる
血糖値が上がって気持ちよく眠れる

>尻尾の手入れはウマ娘自身じゃ手が届きにくそうだし
>それをトレーナーに預けるとなると色々な関係性が見えて面白そうだな…
ウマ娘のヘアカットが完全に別料金の高いのだったりとかだし尻尾のお手入れはすごい気を使いそう

トレーナーもいい腕してんだろうな…

ナイス疲労

定期的に糖分が欲しくなる

>彼が触る尻尾は私のものだけでよい。
ここ大好き

女帝新作待ってたぜ！

お前の疲れを待ってたんだよ

>特に女帝の誇りとして尻尾の手入れなどは人に任せることなどたとえ美容院であっても任せることはない。知らぬ人間に自分の命ともいえる部分を任せるなどもってのほかである。
>そんなある日、私は練習後にトレーナー室のソファに寝転んでトレーナーから尻尾の手入れをされていた。雨が降った後のコースで走るとすぐに尻尾は汚れてしまうのでこまめな手入れが必要なのだ。
美容師よりトレーナーに触って欲しいって自分への言い訳の段階ですら隠してない卑しい子ですよほんとに

ちなみに最高級ヘアオイルたった60ｍｌ４万円でございます…

多分トレーナーからも女帝と同じ香油の香りがする
虫刺され痕がある日は特に強い

>ちなみに最高級ヘアオイルたった60ｍｌ４万円でございます…
なそ
にん

>ちなみに最高級ヘアオイルたった60ｍｌ４万円でございます…
高っ…でも女帝はそういうの使う

>ちなみに最高級ヘアオイルたった60ｍｌ４万円でございます…
その値段聞いて女帝は目玉が飛び出たか当然だと納得したか…

ちなみに既製品でそれなのでブレンド素材指定のオーダーメイド品だと時価だってさ！

ウマ娘のお小遣い事情はどうなっているのか

>ウマ娘のお小遣い事情はどうなっているのか
トレーナーが買ったんじゃない？

>ちなみに最高級ヘアオイルたった60ｍｌ４万円でございます…
テイオーはこれを持ち逃げしたのか…

>多分トレーナーからも女帝と同じ香油の香りがする
>虫刺され痕がある日は特に強い
なんか歯形みたいな虫刺され痕有りそうだな…

>>ちなみに最高級ヘアオイルたった60ｍｌ４万円でございます…
>テイオーはこれを持ち逃げしたのか…
旧家のお嬢様だからブランド自体は知ってそう

女帝は自分が蕩けてる顔を隠したがりそう

トレーナーが自腹でオイル買ってることを知って流石にそこまではさせられないと二人で別のを探しに行くんだけど最高級のに慣れてしまった以上なかなか代替案出ないのでいっそ自家製で自分たちだけの秘密の配合にしようってなるのいいよね…
>多分トレーナーからも女帝と同じ香油の香りがする
>虫刺され痕がある日は特に強い
そしてバレる

>特に女帝の誇りとして尻尾の手入れなどは人に任せることなどたとえ美容院であっても任せることはない。知らぬ人間に自分の命ともいえる部分を任せるなどもってのほかである。
うｎ
>私は練習後にトレーナー室のソファに寝転んでトレーナーから尻尾の手入れをされていた。雨が降った後のコースで走るとすぐに尻尾は汚れてしまうのでこまめな手入れが必要なのだ。
うｎ…まぁ…うｎ

手入れ中に尻尾の付け根トントンしちゃったら大変な事にならない？

女帝文書助かる〜〜〜！！

丁度花も育ててるし香油も作ってみようってなったんだろうか

尻尾ってほぼ尻では

>手入れ中に尻尾の付け根トントンしちゃったら大変な事にならない？
付け根トントンは猫だし…ウマは一発ズドン交尾に近いし…

このトレーナーは普段はめちゃくちゃ優男だけど夜はベッドヤクザだったら嬉しい

ウマ娘がソファに寝転ぶってことはそのお尻あたりに座って梳いてるのかね

馬のシッポは意外と短くて毛が生えてるのは上側だけらしいがウマ娘のはどうなってるんですか女帝のトレーナーさん

ダート後とかで砂が入りまくってるのは最初触らせるの恥ずかしがってたんだけど
俺にやらせて、って微笑まれて女帝は撃沈した

甘ったるいフレグランスで彩られた女帝怪文書は円形脱毛症に効くのでもっとやれ

良い匂いふりまいて後輩とかからどんなヘアオイル使ってるんですか？って聞かれてもドヤ顔で秘密だって返すんだ…

>馬のシッポは意外と短くて毛が生えてるのは上側だけらしいがウマ娘のはどうなってるんですか女帝のトレーナーさん
やはりウマ娘だし裏側はまっさらなのだと思います
そこを撫でられると甘い声出しちゃう女帝とかいいと思いますがこのコースはどうでしょうか

そういえば人間よりも発達してる耳でASMRとか聴かされたらどうなるんだろう？

ナイス糖分

>そういえば人間よりも発達してる耳でASMRとか聴かされたらどうなるんだろう？
大体のウマ娘は旦那様から優しく愛の言葉ささやかれると軟体になるぞ

>そういえば人間よりも発達してる耳でASMRとか聴かされたらどうなるんだろう？
CVトレーナーで「愛してる」とか「綺麗だよ」って左右から交互に囁かれる音声…

>そこを撫でられると甘い声出しちゃう女帝とかいいと思いますがこのコースはどうでしょうか
彼女の性感帯にはあっていますよ

女帝のトレーナー王子様気質だからうまぴょい中も女帝がイっただけで褒めたり頭撫でたりするんだろうな

>>そういえば人間よりも発達してる耳でASMRとか聴かされたらどうなるんだろう？
>大体のウマ娘は旦那様から優しく愛の言葉ささやかれると軟体になるぞ
4月1日にトレーナーから「愛してる」と囁かれて腰砕けになる女帝の姿が目に浮かぶ…
そのあと貴様あんな言葉を嘘で吐いたのか！って詰問するけど言われたのが午後だったことに気付いて二度ヘロヘロになりテイオーを取り逃す

これ以上女帝の脳みそがピンク色になったら色々とヤバそう

>手入れ中に尻尾の付け根トントンしちゃったら大変な事にならない？
女帝はぬじゃないんぬ！

>これ以上女帝の脳みそがピンク色になったら色々とヤバそう
はー？一向に頭が砂糖菓子な乙女とは全然違うのですがー？というわけで次は添い寝をしろ

馬のシッポの毛ってかなり堅めだから手入れとか大変そうよね

>これ以上女帝の脳みそがピンク色になったら色々とヤバそう
何がだ
何がヤバい
言ってみろ

エアグルーヴに添い寝する時は腕枕必須で寝付くまで頭を優しく撫でないとダメなんだろうな

>何がだ
>何がヤバい
>言ってみろ
今後もエンカウントするであろうテイオーの命がヤバい

俺も森見登美彦を読んで怪文書書きになろうかなあ…

ここのトレーナー唐突に十万円くらいするプレゼント持ってきて女帝がいや流石に私もまだ高校生だからな！？って混乱する展開ありそう

>俺も森見登美彦を読んで怪文書書きになろうかなあ…
森見登美彦で脳を揺らすのは怪文書に良いとここのスレ「」が良く言っているからな…

なんなのその森某の小説は坂巻泥努の絵かなにかなの

>このトレーナーは普段はめちゃくちゃ優男だけど夜はベッドヤクザだったら嬉しい
焦らしまくって女帝にいつもの言葉遣いすら捨てさせるようなはしたない懇願をさせてたりすると嬉しい
事後にめっちゃ怒られて平謝りしてるとなおよし

>ここのトレーナー唐突に十万円くらいするプレゼント持ってきて女帝がいや流石に私もまだ高校生だからな！？って混乱する展開ありそう
オデ…ソノネタスキ…ツカッテイイ…？

>>ここのトレーナー唐突に十万円くらいするプレゼント持ってきて女帝がいや流石に私もまだ高校生だからな！？って混乱する展開ありそう
>オデ…ソノネタスキ…ツカッテイイ…？
献上いたします……

>ここのトレーナー唐突に十万円くらいするプレゼント持ってきて女帝がいや流石に私もまだ高校生だからな！？って混乱する展開ありそう
ある日違う香りがするなと思って女帝が聞いたら
>ブレンド素材指定のオーダーメイド品だと時価

>なんなのその森某の小説は坂巻泥努の絵かなにかなの
読めば読むほど引き込まれる文で呼んでいるとすらすらと怪文書が浮かんできます心の師匠です

>なんなのその森某の小説は坂巻泥努の絵かなにかなの
京大生の怪文書を書かせる事に関しては右に出る者も左に出る者もなんなら天地上下においても無類である作家さんだからな

>オデ…ソノネタスキ…ツカッテイイ…？
こいつ頭が…
>読めば読むほど引き込まれる文で呼んでいるとすらすらと怪文書が浮かんできます心の師匠です
うわぁ急に真面目になるな！！

四畳半神話体系の冒頭とかマジでスラスラ読めるからすごいよね
アニメの浅沼さんの演技も最高だった

ありがとう
気になるので読んでみる