「でもでもっ、ある意味じゃ今やっといて良かったね〜。これがレース直前とかだったら出場するかしないかで悩まなきゃいけなかったもん」
「うん…。今日はひとまず練習は全部お休みにしよっか。明日までにその状態でも出来るトレーニング考えておくよ」
「お休みっ！？やったーっ！じゃあトレーナーちゃん、一緒に映画見ない？大人な雰囲気のあだるてぃーなメロドラマ！」
「どうせそんなの見ても、キスや情事のシーンになったらマヤノは目を瞑っちゃうでしょ？」
「そっ、そんなことないも〜ん！マヤだってだいぶ大人になったんだから最後まで見れるもんっ！」
唇を尖らせて抗議するとトレーナーははいはいと苦笑しながら車のキーを回してエンジンを掛けた。
全くトレーナーちゃんは失礼しちゃうんだから。さてと何見ようかな。トレーナーちゃんと一緒に見たい映画のストックは貯めてあるんだ。
エンジンの微かな振動に揺られながら機嫌良く映画のラインナップを並べていたアタシは今思えばちょっと無神経だった。
「…？」
車がいつまで経っても発進しない。ギアをドライブに入れることも無く、トレーナーはハンドルを両手で握ったままだ。

様子を伺おうと横顔へちらりと視線を遣って、はっとした。それだけで全部分かっちゃった。
トレーナーは病院の真っ白い壁に負けないくらい血の気の降りた顔色をしていた。
蒼白の表情の中で目だけが真っ赤になって、熱い液体で潤んでいる。まるでウサギさんみたいだと心の何処かが連想していた。
ハンドルを握る両手だってキツく握りしめられて白くなっている。小刻みにぶるぶると震えていた。
「トレーナーちゃん…っ」
「…良かった…大したこと無くて良かった…これが重い故障だったらどうしようって…。…どうしようって…！」
ぽろ、とトレーナーの目端から涙がこぼれ落ちた。アタシはそれを見た瞬間、助手席から身を乗り出していた。
捻挫した足首がちくりと傷んだけれど、さっきまで大げさに痛がっていたその痛みより大事なことがあるんだ。
なるたけ全身を使ってふるふる震えるトレーナーを包み込んだ。…震えは収まらない。きつく抱きしめた。
「トレーナーちゃん、大丈夫だよ。マヤは大丈夫。ごめんね、怖がらせて。マヤ、ちゃんと治してすぐ走れるようにするから。だから安心して、ね？」

トレーナーは何も言わない。ただぽろぽろ泣きながらアタシの言葉に黙って何度か頷くだけだ。
そうだ。この人は完全無欠じゃない。アタシのために、アタシに合わせて、一生懸命頑張ってくれてる人。
決してこんな状況で落ち着き払っていられるようなそんな立派でかっこいいだけの大人なんかじゃないんだ。
きっと診断が出るまで怖くて怖くて仕方なかったんだ。ひょっとしたら、アタシよりもずっとずっと。
ごめんね、トレーナーちゃん。マヤ知ってたのにうっかり忘れててごめんね。
トレーナーちゃんはマヤと一緒にキラキラを追ってくれて、マヤと同じ気持ちを共有してくれる人。大人だけど大人じゃない人。
だからアタシはアタシの側にいて、ずっとアタシに夢中でいて、って。そう言って逆プロポーズしたんだもんね。
こんな時に不安に思わないはず無いもんね。ごめんね、トレーナーちゃん。ごめんね。
声を押し殺して泣くトレーナーの頭を優しく撫でた。アタシの一番だいすきな人がなるべく早く泣き止んでくれるように。
こんな時でもトレーナーの髪の香りは甘く鼻先をくすぐって、アタシは胸をドキリとさせた。

純愛はいいねぇ…

マヤは直球でうまぴょい組み込むのはなんか違う感じあって

マヤいい…

マヤはいいぞ
陽気なようで一歩間違えたらじめっとしそうなところがいい

ロリに慰められるお姉ちゃんいいよね

原作は屈腱炎で引退だ

今日もキラキラしてるな…

キラキラの信頼関係いいよね

割と共依存気味かもしれん

マヤ…三期の主役に…頼む…

>純愛はいいねぇ…
だが他が純愛ではないと言えるだろうか

純愛をどういうものとするのかだな
性愛から離れるほど純愛なら、会長と２４時間耐久物ボケバトルダジャレ地獄変をするのは純愛なのかとか

ｶｲﾁｮｰｿﾚｼﾀｲﾉ?

この時間になるとカタログにマヤノを探してしまう

湿っぽいマヤノには需要があるようだ

>性愛から離れるほど純愛なら、会長と２４時間耐久物ボケバトルダジャレ地獄変をするのは純愛なのかとか
………！
ああ…君の覚悟は伝わってきた
分かった、皆まで言うな
君と私の関係だ、今更言葉は必要ない
見てくれこれを、このネタ帳の分厚さを
私もそろそろ意気自如の心意気で君に証を示さねばならないと思っていた頃合いだ
夜まで待っていてくれ…君の愛に応えるため禊を済ませてこよう…！

ルナ。

エアグルーヴのやる気が下がった

止めてください会長、（僕の心が）死んでしまいます

エアバスケのやる気が上がった（ゴルシ

マヤ分かったよ

しかしだこうして洒脱な会話のための特訓を夜を徹して行うこれは明らかに君の愛のなせる技と言えまいか
エアグルーヴ止めないでくれ私には磨かねばならない境地がある
さぁ行くぞ！まずひとつめ！

これはわからないでいいよマヤ…

マヤとの性愛はすぐ分かられそうなイメージしかない