「一体なんですの！朝から急に呼び出しだなんて」
「まぁまぁいいじゃねえか、ライスも困ってるぞ？」
「貴女が連れてきたんでしょうが！」
「よくわからないけど、あんまりお友達と遊びに行ったことないし……嬉しいなぁ！」
「ライスさんは本当にいい子ですわね……」
「おーいついたぞー！おっ、トレーナーのやつ先に着いてるじゃねぇか、感心感心！」

財布の覚悟をしておいて良かった、ゴールドシップだけではなかったとは。
•••••••⏰
「かっ飛ばせー！ユ・タ・カ！」
「そう泥濘んで辛い今日も……」
「北へ帰る人の群れは……」
マックイーンは何を歌っているのか、ゴールドシップはなぜ演歌なのか、何歳だよお前。ライスはかわいいなぁ。
まぁたまにはこういう休みも悪くはないか、などと思っていると唐突にパスが飛んできた。
「なぁトレーナー、うまぴょい伝説歌ってくれようまぴょい！普段アタシ達が練習してるの見てるからできるだろ？」

ううーむ、どうしたものかと思っているとライスとマックイーンにも視線を向けられている。
流石にこれは分が悪そうだ、であれば腹を括っていっちょやってやりますか！
「俺の愛バが！」
師匠はこう歌ってたな、と少し歌詞をアレンジしてみた。

「わぁ、トレーナーさんも歌、上手いんだね！」
「いいじゃないですかトレーナーさん！折角ですし私ともデュエットしませんこと？」
褒められて悪い気はしない、そうだ「なぁ！トレーナー！」どうしたゴールドシップ。
急にゴールドシップに割り込まれる、大抵こういう時はくだらない思いつきだ。
「アタシ気になっちゃったんだけどさ、トレーナーの愛バって誰なんだ？」

ガタッ
マックイーンとライスの椅子が同時に音を立てる。
「なーなートレーナーさんよぉ誰なんだ？吐いちまった方が楽になるぜ？」
いつのまにかその手にはカツ丼が用意されていた。どこから？「あ、さっき頼んどいたわ。マックイーンとライスの分もあるぞ。」
誰の財布だと思って、いやそれは今はいい。
歌う前の数倍の熱量を持つ瞳が4つこちらを向いている。
これは下手な誤魔化しも出来なさそうだ......

「マックイーンだ」
シリウスの副トレーナー時代から長い付き合いということもあるしな。
そう回答すると、マックイーンが口をパクパクとさせ、あ、ゴールドシップがカツを放り込んだ、頬を紅潮させて満面の笑みを見せた。
「んぐんぐ美味し......じゃなくて、ええ、ええ！もちろんですわ！なんといっても私とトレーナーさんは一心同体なのですから！」
んん？いやまぁそこは否定しないがなんか含みがないか？
「わぁ......！マックイーンさん、トレーナーさんとそういう関係だったんですね！」
おおっ？
「漢を見せてくれるじゃねぇか、彼女、幸せにしてやんなよ。」
サングラスをかけたゴールドシップにも妙にいい目を向けられる。

「何度も折れそうになった時はありました、ですがあなたが支えてくださったから私はここまでやって来れたのです！これからも末永くよろしくお願いしますわ！」

どうして先代は教えてくれなかったのだろうか、どうもトレセン内では愛バというのは将来を考えるレベルの子への口説き文句らしい。
......まぁこれはこれでいいか。
トレーナーさぁん！チュッ
トレーニングを終え、駆け寄ってきたマックイーンに頬を預ける。
あれからマックイーンは周りに隠すことなく、過剰とも言えるくらい愛をぶつけるようになってきた。
最初こそ驚きはしたが、これはこれで。
メジロ家にも挨拶に行かないとな。
「まぁ！うふふっ、だーいすきですわ！」

------
「ライスシャワーだ」
ある意味1から育てた初めての子だし、これからも頑張っていってほしいしな。そう答えると
「う、嬉しい！トレーナーさん！お兄様！えへへ......」
ひしっとライスシャワーに抱きつかれた。
「な...な...」
マックイーンは唖然とした顔で声にならない声を出している。
「ヒュー、やるじゃねえかあんちゃん。幸せにしておやりよ。」
こいつはもういいやゴールドシップ。
「おおお、お待ちになって！トレーナーさんは私に一心同体と言ってくださったじゃあありませんか！」
いやちょっと待ってほしい、何か、勘違いを......
ぎゅーっと右腕をマックイーンに抱かれる。
「トレーナーさんは、私のトレーナーさんですからぁ！」

それからライスシャワーが事あるごとに自分について回るようになった。
小動物のようで可愛いが、流石に私生活にまでついてくるのは少し勘弁して欲しい。まぁでも、男としては悪い気はしないか......
「えへへ、トレーナーさんがライスを幸せにしてくれた分、ライスもトレーナーさんを幸せにするんだ！」
「トレーナーさんは私のものですのよぉ！」
いずれにせよ誠意をもって回答を示す時期は遠くなさそうだ。

----------
「ゴールドシップだ」
ろくにトレーニングもしてくれないが、なんだかんだと周りに気を遣ってサポートしてくれるしな。いつもありがとう。そう答えた。
「お、おう。何だかまっすぐそう言われると流石のゴルシちゃんも照れちゃうぞっ！」
「わぁ、ゴールドシップさんが、かわいい......」
珍しくゴールドシップが頬を赤らめてモジモジとしている。
なるほどこうしてわかりやすい反応を返されると気恥ずかしいながらもお礼を言った甲斐がある。
一瞬普段と違うゴールドシップに面食らっていたマックイーンだったが、数秒後には顔を真っ赤にして叫び出した。
「な、なな、なんでですのー！」
「じゃあそういうわけだマックイーンちゃん、トレーナーは頂いていく。ライスもごめんなー！」
いつの間にかゴールドシップに簀巻きにされ、肩に担がれていた。まぁいつものことか。
ゴールドシップに財布を抜き取られ、マックイーンに投げ渡された。
すまない、ちょっと戻って来れそうにないから好きに食べてそれで払ってくれ。
それだけ言い残せたが、気づくと意識は暗転していた。

さてここはどこだろうか。いつもの島か？
目を覚ましてあたりを見回すと、ゴールドシップがぼんやりと遠くを見ていた。
夕陽が映し出す美しい横顔は、ほんのりとマックイーンと似ている気もしたが、それ以上に心を揺さぶるものであった。
「お、起きたか。いやー悪い悪い。」
特に悪いとは思っていないであろう笑顔が向けられる。
「ちょっとさ、あんたの顔を見てたのさ。さ、行こうぜ、お宝探しにさ。」ふいとゴールドシップは顔を背ける。耳が少し赤く見えたのは夕日のせいであろうか。
苦笑し、ハイハイと答えて歩き出したゴールドシップを追いかける。
まぁ休日としては平均的なところだろう。

翌日からゴールドシップのスキンシップがほんのり優しく、そして近くなった。
「ちょっとゴールドシップさん！どうしてトレーナーさんに抱きついてらっしゃいますの！」
「ゴルシちゃんレーダーに反応があったからな、Nowダウンジンぎんぐ」
よくわからない事を言いながら両腕を伸ばして腕を掴んでくる。まぁ、こんなゴールドシップも悪くないか。
目を合わせると、彼女は満面の笑みを浮かべ、浮かびあがり、そして_
ゴルシちゃんキック！

原作で歳食ったマックイーン気性難になったらしいしゴルシについていけるし正直はっちゃけたらすごい可愛いんだろうなと思いました
愛バは誰だから先はあまりにも力が足りなかった

マックイーンかわいいから好き

大作すぎない！？

思ったより長かった

マルチエンドありがたい

ゴルシの供給増えてきて助かる

大作ありがたい
ライス可愛いなあ

マックイーンだけ脳が砂糖で固められてない？

少しずつ怪文書が増えてるあたり
「」レーナーたちもゴルシにバイオリズム合わせられるようになってきたんだな…

そうかな...そうかも...

最終的に「」レーナーとゴルシはシンクロします

最近怪文書減ってる気がしたから嬉しい

一通り吐き出し切った頃なのか

>最終的に「」レーナーとゴルシはシンクロします
ゴルシ分身バグってそういう

いいと思いますよ