「私の弁当を作ってくれないか」
トレーナー室で挨拶もそこそこも行ったその提案に女帝のトレーナーはきょとんとしていた
女帝は女帝でもう少し話の前後を用意すべきだと思ったが後の末脚である
発動が遅い。依存、で真っ先にアグネスタキオンを連想したのも悪かった
「最近仕事が多くてな、栄養管理に回している時間が無い
ただでとは言わん。貴様の分の弁当は私が作るのだから等価交換という奴だ」
「…仕事で時間が無いのに？」
「兎に角だ。明日から頼む」
もっともなトレーナーのツッコミは女帝のパワーで圧殺された
伊達にパワーサポートを２積みもしていない。
「まあいいけど…それでさ」
「何だ？文句なら早めに言っておけ。後だしされては面倒だ」
「何か食べたいオカズとかある？」
「栄養面を考慮してくれればそこに文句はつけん」

「そうか。じゃあエアグルーヴの好きな物いれとくな」
「は？分かっているのか？」
「何年の付き合いだと思ってんだろ」
朗らかに笑うトレーナーに女帝の瞳が一瞬潤むが慌ててかぶりを振った
「貴様の方こそ…無いのか。そういうのは」
「ん？俺は適当でいいよ。それこそ時間が無いんだろ？気にするな」
そうではなく、好物を聞き出したかったのだが
そんな女帝の内心も知らずトレーニングは開始され、寮に戻った後激闘が始まった
これまでのデートの…いや、出掛けた経験を思い出し好物を推測する
しかし難儀な事に主に思い出すのはトレーナーの顔と話の内容で食事までは中々思い出せない
ならば、と普段の食事の傾向を洗い出し弁当を作る頃には日付が変わっていた

やがて
トレセン学園の生徒の間で昼の風物詩が一つ増えた
あの女帝が、目を輝かせながらトレーナーと共に弁当を広げるようになったのである
弁当箱を開ける時の彼女はまるでプレゼントを広げる子供のように純粋で
トレーナーが弁当を食べるのを不安交じりに見ては破顔している彼女はきらめいており、美しい
その光景に憧れた生徒の間では弁当ブームが到来
結果閑古鳥が鳴いた食堂の為に当人が動くことになるのはまだもう少し先の事である。

昼の女帝怪文書ありがたい…

この女帝もう隠す気なくなってない？

卒業する頃には小さなレストランくらいには料理のレパートリーが増えてるんだ…

ちょうど勝負服を着せたいと思っていたのでありがたい

この理想の夫婦はよぉ…

いいよね…

そのうちトレーナーとウマ娘のペアで料理大会が繰り広げられる

「結局奴の好物は分からずじまい。もはやわざとなのか当ててみてと言い出す始末で…」
「はは、いいじゃないか。どうせこの先何年も食事を作る相手だろう？」
「それはそうですが会長…」
(おかしいな…慌てるかと思ったが…)

ナチュラルに添い遂げるつもりでいる…

可愛すぎる…

×寝不足

あまりにも長いこと一緒にいすぎてプロポーズをどう伝えればいいか悶々としてた頃にトレーナーからプロポーズされて嬉し泣きしてほしい

完全に夫婦じゃん！！

>あまりにも長いこと一緒にいすぎてプロポーズをどう伝えればいいか悶々としてた頃にトレーナーからプロポーズされて嬉し泣きしてほしい
会長からまだされてなかったのか！？って驚かれるやつ

会長もうこれ傍から見て楽しんでますよね？

>しかし難儀な事に主に思い出すのはトレーナーの顔と話の内容で食事までは中々思い出せない
ここの女帝可愛過ぎない…！？

ｷｬｯｷｬｳﾌﾌと久しぶりに書きたくなる食事風景

ｳﾜｰｯﾏﾀｴｱｸﾞﾙｰｳﾞｶﾞｲﾁｬｲﾁｬｼﾃﾙｰｯ

会長は全てのウマ娘が幸せになることだからレース以外の幸せを見つけて旅立っても良い

食堂が食べ放題なんだが？

まさか魑魅魍魎たちによく品切れにされる食堂がそんなことになるなんて…

まあパイセンはトレーナーと一緒に食堂で食べてそうだが…

>食堂が食べ放題なんだが？
パイセン満足させられる量の弁当とか持ち運びしてられないからな…

女帝は最終的に料理の腕が凄いことになるのは予想できる

「……ふむ……」
「どう？美味しい？」
「静かにしろ。今口に物が入っているのが分からんのか」
「ごめんごめん」
「…これな」
「ん？」
「アスパラのベーコン巻きだが」
「うん」
「良いな。良い。この煮物のにんじんのは桜の形に切ったのか。さては器用だな貴様」
「まあ春だしね」
「そぼろご飯は彩も良くなるな…悪くない。私もやってみるか。こっちの容器はデザートか？」
「果物も食べたいかなって」
「気が利くな。まあそうだな、今感想を伝えた物に関しては上出来だったぞ」
「全部じゃん」

オグリパイセンのトレーナーはお重何段用意することになるんだ…？

（答えは多分「貴女の作るものが好き」でしょうけど…）
「…会長？」
「いや何でもない」

>オグリパイセンのトレーナーはお重何段用意することになるんだ…？
不思議なことにトレーナーと一緒に食べるといつもより少ない量なのに不思議と満腹になっちまうんだ

春だな…

挙式の時は白無垢なんだろうな…

いやあ春の陽気ですね

パイセンの心の満足度はトレーナーの弁当で得られる
お腹の満足度は食堂で得られる

（結婚式の友人代表スピーチを今から考えておかないとな…）

おかしい‥‥テイオーとの鬼ごっこが始まらない‥‥

スピーチ文に検閲が入るしアドリブ禁止令が出るぞ

もうテイオーに見られても問題ないぐらい広まってるし…

>（結婚式の友人代表スピーチ用の駄洒落を今から考えておかないとな…）

きっと一番最初の弁当交換の時にトレーナーの反応に一喜一憂してたのをテイオーに目撃されてる

テイオーもお弁当作ってるだろうし‥‥
全角だと何入れてくるかわかんないけど‥‥

結婚式スピーチはドーベルに頼んだ方が良さそうだな…

トレピッピの手作りごはんが食べたいし自分のお弁当も食べてほしい
をここまで迂遠に実行出来るのは女帝くらいだと思う

あーんとかしない良識が女帝にもあった

>あーんとかしない良識が女帝にもあった
多分1回はやろうとしてると思う

>あーんとかしない良識が女帝にもあった
なるほどつまり口移し

綺麗に切ったにんじんをあーんされるのは素晴らしいぞエアグルーヴ

はよ結婚しろ

「…あのさ」
「何だ？早く食え」
「エアグルーヴ近い…」
「気にするな。それに食べ終えた私が何をしていようと自由だろう？」
「それはそうなんだが」
「大体何故お前はこんなに食事が遅いのだ。昼休みが終わるぞ」
「いや。その…エアグルーヴの感想が気になって」
「…………ｯｽｩｰ……」
「エアグルーヴ？」
「早く食え！だが丁寧に食べろ！急いで食べたから味が分かりませんでしたとか言い出したら二度と作らんからな！」
「分かってるよ」
「あっそれは一番自信があるきんぴら…」
「おお、いける」
「…フフッ。そうか。そうか？ほう…フフッ、隣のピーマンの肉詰めはどうだ？ほら食べろ。ピーマン嫌いとかは無しにしておけよ」

女帝は料理もそつなくこなすだろうけど
トレーナーのまた切り口の違う調理の腕と栄養バランスの良さに感じ入って実務的に素直な尊敬をしてそうですよい

こいつらずっとイチャイチャしてるんだ！

生徒会メンバーは陳情受け付けるから全員弁当なんだろうなって安心感ある

すげー下品なこと言うけどよ…
女帝ってそぼろこぼしたらおっぱいに乗るよな

女帝は全力で季節感を楽しむようになった経緯とかもあるし
やり始めたら延々と全力で弁当作り続けてプロ並みにまでなるんだろうな…

>生徒会メンバーは陳情受け付けるから全員弁当なんだろうなって安心感ある
生徒会室がパンケーキ空間になっちまう
ナリブ…お前が最後の砦だ…！

> 「…仕事で時間が無いのに？」
この時点で気付いてるよねトレーナーさん…

季節に沿った弁当を作るんだろうな…

きんぴらに自信あるとか古風な乙女か

>>生徒会メンバーは陳情受け付けるから全員弁当なんだろうなって安心感ある
>生徒会室がパンケーキ空間になっちまう
>ナリブ…お前が最後の砦だ…！
（ナリブは義兄貴と一緒にに姉貴のカレー食べてるので居ない）

母に色々仕込まれてるんだろうな

>季節に沿った弁当を作るんだろうな…
夏はなんだ
蝉の脱け殻でも入ってるのか

里芋の煮っ転がしが得意だとギャップも相まっていいと思います

>>季節に沿った弁当を作るんだろうな…
>夏はなんだ
>蝉の脱け殻でも入ってるのか
青菜とか冷やしゃぶとかあるじゃんッ

そのうち食堂の厨房借りて料理するようになる

学園近くのスーパーで夕方鼻歌歌いながらお野菜を吟味する女帝がよく見かけられるようになったと言う

もう夫婦じゃねえか

夏といえば夏野菜！

事実婚ですよね？

な〜んか最近ライスちゃんがやたらおべんと作ってくれるのよねん
あちしはいいって言うんだけど流行ってるからやってみたいって聞かないのよ
あんたなんかした…？

>そのうち食堂の厨房借りて料理するようになる
厨房借りるの許可制だから許可取るたびに冷やかされるよ？いいの？

下手に母親に弁当の作り方聞いてカマをかけられて動揺してるのが想像できる

>下手に母親に弁当の作り方聞いてカマをかけられて動揺してるのが想像できる
あの母親なら一言で全てを察して全力サポートする

事の発端のタキオンはこれで弁当作ったりするのかな

>事の発端のタキオンはこれで弁当作ったりするのかな
やっとこのレベルに来たか…みたいな顔して毎日あーんさせてるよ

>夏といえば夏野菜！
畑から作りそう

パイ生地作ったのに会長に騙されて畑づくりから始める女帝…

>事の発端のタキオンはこれで弁当作ったりするのかな
タキオンの作った新薬が手料理と言えなくもない
少なくとも思いは手料理並みにこもってる

>事の発端のタキオンはこれで弁当作ったりするのかな
トレーナーくんに自分とトレーナーくんの2人分の弁当を作らせて
マンハッタンカフェの目の前で2人で食べるよ

>>事の発端のタキオンはこれで弁当作ったりするのかな
>やっとこのレベルに来たか…みたいな顔して毎日あーんさせてるよ
(お弁当を作ってくるカフェ)

>パイ生地作ったのに会長に騙されて畑づくりから始める女帝…
どうでしょう生徒会は面白そうで見たくなるからだめ

>発動が遅い。依存、で真っ先にアグネスタキオンを連想したのも悪かった
まったくひどい風評被害だとは思わないかねトレーナーくーん

マルゼンスキーが運転できるから四国八十八ヶ所巡りできるな

>マルゼンスキーが運転できるから四国八十八ヶ所巡りできるな
ウマ娘だから車使わなくてもいいのでは…？

>>そのうち食堂の厨房借りて料理するようになる
>厨房借りるの許可制だから許可取るたびに冷やかされるよ？いいの？
厨房のレンタル料とかを公に公開する事で閑古鳥を解決したのかもしれんし…
利用者の数が多ければ自分も紛れるし…

>マルゼンスキーが運転できるから四国八十八ヶ所巡りできるな
四国八十八ヶ所巡りRTAだ…

八十八ケ所巡りは結構いいトレーニングになりそう

>ウマ娘だから車使わなくてもいいのでは…？
深夜の四国の山道をマルゼンスキーさん運転で蛇行しながら前の車に対して置いてかないで〜って泣き声になる生徒会メンバーが見たいんだ

八十八ヶ所巡りはルートにもよるが1200-1400kmあるからスタミナトレーニングに最適だ