三冠馬なボクが悪いところもあるけど
故障から逆境を乗り越え調整を行った彼の手腕は世間も認める所で
それはボクも嬉しい反面、取材を受ける事も多かった
その度にヘソを曲げてトレーナーが宥めるというのもすっかり習慣化していて
やめようとは思っていてもこの独占欲だけはどうにもならない
…誰に似たんだか
今回の出張だって彼から告げられた時
「あの人といくの？」とボクは口走っていた
ＵＲＡ優勝を決めた年、トレーナーは桐生院さんと温泉の下見に行っていたのだ
当然やましい事なんか無かったけどボクはそれをネタに散々からかったっけ
そうだ。正直今でも根に持っているし
それが口をついて出た形。こういうとこ、まだまだトレーナーから見たら子供なんだろうな
会ったころから比べるとちょっと髪も伸ばしたし、少しだけ背も伸びた
胸もおしりも出てきたのは…こっちもトレーニングの成果かな？

けどやっぱり精神面は成長してないのかな
出張の間、ボク以外にもトレーニングを行うかもしれないと考えたボクは
一人部屋の隅っこで膝を抱えて悶々と過ごす事が多かったんだから
きっと叱られる。むしろ叱って欲しい
バッドステータスを直すには神社でも保健室でもダメ
トレーナーの顔を見るのが多分今のボクには一番の特効薬なんだからさ

「…うん、美味しいな」
「ｴﾍﾍ…ﾃﾞｼｮｰ」
「それはそうと、次のレース出馬はキャンセルしてきたから」
「えっ…」
和気藹々としていた夕食の最中背中を寒気が駆け抜けていく
複数契約、解消。そんな単語が頭を駆け巡った後
ハンバーグをいじくりながらトレーナーがため息をついた

「サボってたんだってな、トレーニング」
「えっ何で知っ」
「マヤノとネイチャからＬＩＮＥが来た」
「ｱｲﾂﾗｯ…」
「後お前以外のトレーナーするつもりは無いからな。多分それも原因だろうけど」
「それも二人から聞いたの…？」
「いや何年テイオーのトレーナーしてると思ってんだ…
ちゃんと即断ったよ。俺はジャジャウマ一人を指導するのが手一杯ですってな
…それに、俺の夢はお前だからさ。悪いがこれからも付き合ってくれよ」
「…うん！」
ああ。やっぱりボクは何も成長していない
出会った頃と同じ見栄っ張りの、泣き虫のまんまのテイオーだ。

メンドクサイテイオー。

湿度が高いテイオーいいよね……

どうしてこんなことに

ウワーッ！

雨だからかしっとりテイオーをよく見るな…

こいつら番になるんだ！！！

べたついてる

交尾したんか！したんか！？

>胸もおしりも出てきたのは…こっちもトレーニングの成果かな？
ねえこっちのトレーニングって

ドリームシリーズを戦ってる娘にトレーナーが手を出しちゃダメだよ！

ゴムつけてるからいいだろ…

責任はいつでも取るからいいだろ…

こいつらトレーニングしたんだ！

>>胸もおしりも出てきたのは…こっちもトレーニングの成果かな？
>ねえこっちのトレーニングって
マッサージ！マッサージです！

テイオーは中学生で成長期なんだからそりゎそっちも成長するでしょう

既にうまぴょいしてる関係だとしたら余計に面倒すぎない

少なくとも尻に関してはちゃんとしたトレーニングじゃないかな…
瞬発力に関わる部位だし

しっとりしたボクっ娘いいよね…

よかった…曇らせかと…